ゴミ散乱、騒音…「仲良く共生、難しい」 群馬・大泉町、2割が外国人「先駆例」の現実
所得の差も根強い。高崎健康福祉大学などが令和元年に住民に実施したアンケートでは、日本人家庭では年収250万円未満が7・7%だったのに対し、外国人家庭では33・2%を占めた。
外国人に占める65歳以上の割合は令和4年で5・1%で平成26年から倍増。今後は高齢化に伴う年金や医療、介護の問題も待ち受ける。
大泉国際交流協会の糸井昌信会長は「外国人を受け入れれば衝突は起きるが、解決策もぶつかることでしか見つからない」と語る。
言葉や文化の違いは解決するものではなく、付き合っていくもの-。外国人との共生には、そんな覚悟が必要だと大泉町の経験は教えている。(宮野佳幸)