お互いを信頼し合い、尊重し、より深まる絆。弘貴&弘達の“熊倉ツインズ” が共にプレーするのもあと半年弱。2人は今、何を思うのか
最後のインカレで頂点を目ざす
より深まる2人の絆。3大会ぶりの出場を果たした総理大臣杯では、弘貴が抜群のバランス感覚と危機察知能力を発揮して中盤だけではなく最終ラインの歪みを埋めながら、得意の質の高いビルドアップで攻撃の起点を生み出すと、弘達も1.5列目でボールを受けてタメを作ったり、FW五木田季晋にクサビを当てて素早くサポートするなど、インサイドハーフとボランチの関係でチームの心臓として機能。チームをベスト8進出に導いた。 しかし、47年ぶりの準決勝進出を狙った準々決勝で新潟医療福祉大学に1-3で敗れ、彼らの大学最後の夏は幕を閉じた。 2人で共にプレーするのもあと半年弱。2人は今、何を思うのか。 「歴史を変えると毎年言っていて、全国で優勝しないと歴史は変えられない。リーグで勝ち切って、最後はインカレで結果を残したい。2人で結果を残してから、別々の道に進んでいきたい」(弘達) 「最後のインカレでタイトルを取りたい。その先は別々になっても、常にお互い相手の方が上だと思っているし、共に越さないといけない存在だと思っているので、いつまでもライバルであり、尊敬する人間だと思います」(弘貴) 思いは1つ。そしてそれはいつまでも変わらない。2人の旅路は切磋琢磨という名のもとに進んでいく。 取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)