人口10万人あたり交通事故死者数が全国ワースト3位…2024年愛媛で発生した事故の特徴は
エリア内にはハンプや段差舗装など主に4つの対策が施されています。 再来年の秋には、生活道路の法定速度を時速60キロから30キロに引き下げられることが閣議決定された今年。多くの人が日常的に利用する生活道路でのより慎重な運転が、ドライバーに求められます。
運転が少し不安なドライバーへ
4月、宇和島市内に設置した情報カメラがとらえたひき逃げ事件の瞬間。画面左下の横断歩道を自転車で渡る男性に、左折してきた白い車が衝突。運転者は、近くに車を停め、いったんは現場に戻ってきたもののおよそ3分後、再び車に乗り込みその場を立ち去りました。車を運転していたのは高齢の男性でした。 県内では、先月末までに高齢ドライバーが過失の大きい第一当事者となった事故件数は514件。事故全体の、およそ3割を占めています。
そんな中、高齢者自身、そして家族が考えるのが… 酒井喜義さん: 「返納…」 Q.しようかと? 「はい…もう(運転は)無理だろうと思って決めた」 この秋、運転免許の自主返納を決めた西予市城川町遊子川地区の酒井喜義さん、95歳。 「医者に行ってももう何年も前からもうやめないけんぞと言われていて」 ドライバー歴60年近くの喜義さん。免許の返納を決断した今も、気持ちは複雑です。 酒井さん: 「やっぱここが車がなくなったら生活が難しくなるので一番それが心配」
人口245人のうち、65歳以上がおよそ60%を占める遊子川地区。近くにスーパーや病院はなく、定期バスもありません。免許返納後は息子の孝志さんが両親の生活をサポートします。 息子・孝志さん: 「拠点は私松山に住んでいるが(遊子川)も半分、平日帰ってきて土日松山の自宅に帰るとか」
一方、人口およそ2300人の今治市大三島・上浦町では、2年前に会員制の乗合タクシー「チョイソコおおみしま」が誕生しています。今治市と地元のタクシー会社などが協力して毎日運行。移動手段が限られている高齢者を支えています。 80代の女性: 「私は大助かり。もうお父さん(旦那)も90歳に近いからバイク辞めないといけない」 Q免許返納した後は? 「これ乗りますよ」