人口10万人あたり交通事故死者数が全国ワースト3位…2024年愛媛で発生した事故の特徴は
建設マネジメント四国 松山営業所 山田久男副所長: 「5名とも(ヘルメット)。100パーセントの着用率。社内規定の中で」 松山市のこの会社では、去年1月以降、自転車で通勤するスタッフのヘルメット着用と自転車損害賠償責任保険への加入を社内ルール化しました。 スタッフ: 「被らないと乗ったらいかんという感覚。今は」 スタッフ: 「(自分が被っているの見て)義務化になったからと、親は『被らなきゃ』って」 県警バイシクルユニット隊 井上貴志警部: 「(自転車事故で)半分近くの方が頭を打ってしまったことが原因で亡くなっているという統計もありますので、頭を守るということでヘルメットの着用を訴えていきたいと思っております」 県警によると、自転車乗車中に亡くなった7人のうち、ヘルメットを着用していた人は1人でした。
ついスピードを出しすぎてしまうドライバーへ
今年、交通事故で46人が亡くなった愛媛。中でも… 今治警察署 交通課 堀田大樹警部: 「車両の単独事故がかなり多いというところがあります」 県内では22人が“車両の単独事故”で亡くなっていて、前の年の同じ時期と比べると2倍に増えています。要因の一つと考えられているのが…スピードの出しすぎです。
県警は今年、県内全域でスピード違反の取り締まりを強化しました。 事故の発生率を高めると同時に、重大化の原因にもなる『スピードの出し過ぎ』。 危険が及ぶのはドライバーに限らず… 県警交通企画課 塩見浩二警部: 「令和5年中の県内の交通事故の 衝突前の平均速度は約25キロなんですが、死亡事故ではこれが約50キロと2倍のひらきがあります」
こちらは、去年1年間に県内で発生した車と歩行者の衝突事故における致死率を速度別にまとめたグラフです。 20キロ台では5.7%ですが、30キロ台ではおよそ倍の11.1%に上昇。50キロを超えると、一気に60%へ跳ね上がります。
普段からスピードを抑止する工夫も導入されています。大洲市菅田地区の生活道路に整備された“ゾーン30プラス”。 警察が全国で進める最高速度・時速30キロの区域規制「ゾーン30」と、ハンプなどの設置物を組み合わせ、生活道路をより安全な通行空間にすることを目指す取り組みです。