仮想通貨が不正流出 ビットポイントが会見(全文3)約5万人の顧客が被害に
経営管理体制に問題はなかったのか
ロイター:すみません、ロイターの【ワダ 00:43:18】と申します。お世話になります。小田社長はリミックスポイントとビットポイントと社長を兼任されているんですけれども、兼任している状況というのがこのまま続くのかどうか、あるいはどちらかの経営に専念するのか、今後の経営管理体制、あるいはこういうことが起きたことで、経営管理体制に問題はなかったのかと、そこら辺の認識をお聞かせください。 小田:かしこまりました。ただ今ご指摘いただきましたとおり、現在、私が上場している会社、リミックスポイントの代表取締役であり、あとその100%子会社のビットポイントジャパン、両社の代表を兼務しております。一方で、今日ここに一緒におります朏がビットポイントのCOOとして業務に携わっておりまして、そういう観点で言いますと、当社は経営と業務執行が分離しているといいますか、いうところがあるかと思っております。とはいっても、今回こういった仮想通貨、本当に大きい金額、不正流出が起きてしまいましたので、その点に関しましては今後、経営管理体制の強化はしていかなきゃいけないと考えております。 司会:ロイターのワダさんはよろしいですね。じゃあ次の方。すみません、ちょっと。難しい。ちょっと白の方が早かったような気が。すみません、当てますので、あげてください、すみません。3列目の。
金融庁の指摘部分と今回の流出とは関係があるのか
日本経済新聞:日経新聞の【シマダ 00:44:49】と申します。さっきとちょっと似ている質問なんですけれども、行政処分の解除が6月28日にあったと。去年の6月だったと思うんですけれども、そこから指摘をされて対応した部分というのは、今回の流出と関係があるんでしょうか。そこの部分、同じようなところ、もしくは指摘を受けてた部分というのが再び起きたということなのか、それともそれとは全然別のところなのかということが1点です。 もう1つ、これ去年のコインチェックから計算すると、流出した時点の金額だけを足し合わせていくと700億ぐらいになると思うんですけれども、結局ほかのところでマネーロンダリングの、銀行とか証券とか対策というのを、小さいものも含めて重ねているんですけれども、ここから数十億単位で毎年流通していると。 客への補償はしていると思うんですけれども、結局それがどこにいったのか、誰に、何に使われたのか、御社だけじゃなく前に起きた事件でも、結局いまだに解明もされていないということですので、むしろこっちのほうも大きな問題じゃないかと思います。追跡のところっていうのはおそらくは警察に相談をして届け出るところまでだと思うんですけれども、それ以上に何かできること、やることっていうのは何かあるんでしょうか。この2つをお願いします。 小田:まず一番初めにご質問いただきました、昨年の金融庁からの業務改善命令、この指摘事項の中に、システムリスク体制の見直しという項目がございました。当社もそういった思想に基づきまして、管理体制の強化、行ってまいったんですけれども、とはいっても今回のような不正流出してしまったことを大変申し訳ないと考えております。 次にご質問いただきました仮想通貨、今回、不正流出されたものがどこにどういって、どうなっているのかということ。本当におっしゃるとおりではございまして、そこに関してなんらか追跡ができないかと考えてはおりまして、現段階で当社としても、いろんな方、今ご協力いただいておりまして、追跡をしているというところでございます。 とはいってもこれが、じゃあ本当に追跡をしていって、それが返ってくるのかとか、それを抑えることができるのかという点に関しては、まだ別の話かと考えておりまして、とはいっても今、本当にご指摘・ご提案いただいたようにそこに関しては当社としてもなんらかできることをしていきたいと考えております。 【書き起こし】仮想通貨が不正流出 ビットポイントが会見 全文4に続く