ボニートジャパン、飲む「だし」が好評 ぐるなび特選を受賞
ボニートジャパンが販売する「のむ天然おだし【雅】みやび」は12月2日、ぐるなびが主催する「接待の手土産セレクション2024」で特選を受賞した。従来とは異なる「だし」を”飲み物”として提供することで、「在宅時間のお供として好評」という理由で選出されたという。 【画像2点】飲む「だし」のイメージ ボニートジャパンは「雅結寿(みやびゆいのじゅ)」という店舗名で”飲む”だしを販売している。 だしは一般的には料理のときに使用する。肉、野菜、乾物などを煮出した「出し汁」の略称で料理の風味の骨格となる。 そのだしを飲料として販売することにした経緯について、阿部代表は、「元々、私自身、顆粒のだしが本当のだしだと思っていた。だが、日本料理屋でご飯を食べたとき、『今から料理をお出しします。その前にこのだしを味わってください』と食前だしを出していただくことがあった。その時に、しっかり食材から取るだしこそが本物のだしなのだと学び、このことを多くの人に知ってもらいたいと思うようになった」と振り返る。 だしを飲み物として提供するため、「お茶、コーヒーの代わり、ちょっと気分を変えたいときに飲んでもらえる。今までのだしの概念とは異なる」(同)と話す。 サービス開始から現在まで、多額の広告投資はしていないという。”飲む”だしということでメディアに取り上げられたり、その番組を見てギフトとして贈る人が増えたり、自分用で購入して味に納得した人が友人に贈ったりと、口コミをベースに購入者が増加したという。 「商品は添加物や保存料も使用していない。例えばだが、いりこの商品の場合、いりこはうま味が濃厚な瀬戸内産、まぐろ節には、鹿児島県産のすっきりとした味わいのものを厳選して使用している。安心して飲めて、味わいもおいしいという商品力が高く評価されていると思う」(同)と分析する。 現在、だしを飲料として販売する企業が増えている。だが、阿部代表は悲観的には捉えていない。 「競合が増えるという捉え方もできるが、ここ数年で大手企業が参入してきており、大手企業がPRを精力的に行うことで、飲むだしの認知が広がり、市場が形成されていくと考えている。そこで、昔から飲むだしを販売している当社にも注目が集まると思っている」(同)と話す。 今後は海外進出にも取り組んでいきたい方針だ。まずは越境EC専用サイトを開設する。併せて海外の現地にも行き、飲むだしの説明を積極的に行うことで、海外での認知拡大を目指す。
日本ネット経済新聞