作者の主張はタイトルでわかる! 長文が読めない子のための「東大式読解術」
文章を正確に読むためには、作者の伝えたいことを理解することが大切です。 その最大のヒントは、もしかしたら「タイトル」に隠されているかもしれません。 偏差値35&国語赤点から見事東大合格を果たした西岡壱誠さん。そんな西岡さんが考案した読解力UPのための練習問題を、著書より抜粋してご紹介します。 ※本稿は、西岡 壱誠著『小学生が5日でできる 東大式 超速!読解ドリル』(実務教育出版)から一部抜粋・編集したものです。
「タイトル」から予想してみよう!
タイトルは内容を把握するための大ヒント! みなさんは、『ホタルをつかまえて』というタイトルの小説があるとしたら、どんなお話をイメージしますか? ホタルは短命なことで有名な昆虫です。ですから、「生命のはかなさを描いた物語なんじゃないかな」と思ったのではないでしょうか。では逆に、『カブトムシの王様』というタイトルだったらどうでしょう? なんだか愉快に暮らしている昆虫世界のイメージが湧きますね。明るいお話ではないかと予想できます。 タイトルは、これから読む物語の舞台や登場人物、さらにはどんなストーリーが展開されていくのかを予想するための、大切なヒントになることがよくあります。 説明文の場合でも同じです。文章のテーマや著者の主張・結論がそのままタイトルになっていることもあります。 もしみなさんが文章の内容をすばやくしっかり理解できるようになりたいのであれば、タイトルを目にした時点で「どんな話になりそうか」を想像する習慣を身に付けるようにしましょう。 そうすることで、文章を理解するスピードがどんどん速くなります。 もちろん、すべてのタイトルが作品のテーマや内容を表しているわけではありません。お話の最後がわからないように、あえてあいまいなタイトルが付けられている物語もあります。タイトルから想像することは、内容を把握するためのヒントの1つです。それでも、みなさんの読解を助けるものとして大いに役に立つはずです。 では、練習問題を解いてみましょう。