中学受験YouTuberユウシンさんに聞く「学校選び」の具体的ポイント!学校見学ではなるべく普段の生徒のようすを見て【前編】
やりたい部活があるか、活動状況はどうか、顧問の先生に聞くといい
――校風や学習のしかたのほかにチェックしておくべきことはありますか? お子さんが「やりたい!」と思っている部活やサークルがあるかどうかは、大きなポイントです。部活は学校生活の大きな時間を占めますから。「これぞ」と思う部活をみつけたら、活動状況もチェックしましょう。毎日練習があるとか、朝連もあるとなると、体力や学習との兼ね合いも考える必要があります。また、強豪であれば練習量が多いでしょうし、試合の遠征や合宿なども多くなります。 それぞれの部活の細かい内容については、進路指導の先生も把握しきれません。顧問の先生に直接話してみることも大事です。遠慮せずに、気になる部分は深掘りしてください。 多くのお子さんは、中学生になると部活中心に生活が回ります。どんな部活でどう過ごすかによって、6年間の過ごし方が大きく変わるので、ぜひ部活のありかたについては確認しておくといいですね。
通学時間は1時間以内がベスト
――ユウシンさんは通学時間も重要ポイント、とよくおっしゃっています。 「近い」ことは本当に大事です。通学時間が長いと部活や家での生活時間にも支障が出ます。早起きするのも大変ですよね。駅からの徒歩の時間、坂があるかどうかなども重要ポイントです。中高生は荷物が多いので、徒歩時間が長いのもきついでしょう。 僕が通っていた巣鴨中学校・高等学校では、冬の行事として約1週間、朝6時20分から剣道か柔道かマラソンを体験する、というのがありました。遠くに住んでいる子は始発でも間に合わなくて困っていました。今はさまざまな配慮があると思いますが、やはり毎日のことですから、子どもの立場になって通学時間と疲れ具合について考えてあげるといいですね。 通学時間は1時間以内がベストだと思っています。多くても1時間半以内でしょうか。実際に家から学校まで朝の通学時間に電車に乗り、学校まで行ってみて、実感されるのもいいと思いますよ。また、親御さんも面談や授業参観などで学校に通うことが年に何回もあります。やっぱり近いほうがラクですよね。 ★後編では偏差値にこだわらない選び方のポイントを紹介しています。 【お話を伺ったのは】 ユウシン|中学受験YouTuber YouTubeチャンネル「ホンネで中学受験」、個別指導塾Growy代表。自身も中学受験を体験し、大学進学後、大手集団塾講師や家庭教師として中学受験業界に入る。チャンネルでは学習法、学校紹介、塾紹介などの発信をし、登録者数3万人。著書に『SAPIX、日能研、四谷大塚、早稲田アカデミー 中学受験4大塾でがんばるわが子の合格サポート戦略』(実務教育出版)がある。
取材・文/三輪 泉 写真/五十嵐美弥