中学受験YouTuberユウシンさんに聞く「学校選び」の具体的ポイント!学校見学ではなるべく普段の生徒のようすを見て【前編】
学校独自のカリキュラムや講習の内容がわが子に合うかチェック
――学習のしかたについても私立の場合、それぞれ違うのではないでしょうか。 そうですね。独自のカリキュラムや講習を組んでいるところも多いです。学校によっては6時間授業ではなくて7時間のところもありますし、1時限を70分、80分授業にしているところなどもあります。 特別な講師を呼んで、教養講座のようなものを開催している学校もあります。土曜日の午前中などに特徴ある講座を開催しているケースは多いようです。行事や留学プログラムも含めて、お子さんに刺さりそうなものがあるかどうかはよくチェックしたいですね。 ■カリキュラムの量に無理がないかチェックを 夏休みなど長期の休みに大学受験を視野に入れた講習を行う場合はその内容と頻度などをチェックしましょう。長期の休みに講習がビッシリあると、家族旅行や趣味、スポーツの練習などにも影響します。自由に時間を使いたいと思うタイプのお子さんならストレスになるかもしれません。「受講は任意」といっていてもほとんどの生徒が受けるのであれば、受けないと立ち後れることもあります。 日々の宿題の量、テストの回数なども、お子さんによっては抵抗がある、こなせないことも考えられます。カリキュラムや講習、宿題などについては、学校の資料をもらっても内容がよくわからないこともあります。不明点は学校に直接聞いて実態を把握し、子どもの納得を得ておくことが重要です。
進学実績はその学校の「東大合格人数」より進学者の多いゾーンを把握
――大学の進学実績も重要だと思います。東大合格は何人、などと掲げているところもあります。 東大など偏差値の高い大学に何人入学するかもチェックすべきですが、大切なのはボリュームゾーンがどのあたりの大学なのか、です。250人の生徒がいるとして、東大が1人か2人だとしたら残りはどこに行くのか。「人数の多い大学のゾーンあたりがその大学のリアルな実力」と思ったほうがいいでしょう。 浪人が多いか現役が多いかもチェックしましょう。どちらが多くても、自分の子どもがそうなりやすい傾向にあります。同じ●●大学●人でも、現役率が多いのか、浪人率が高いのかで、入学後の勉強のしかたにも影響してきます。 入試方式もわかるといいですね。推薦入学が多いのか、一般入試が多いのか。推薦入試の場合は、日頃の学習態度や学校の成績、生徒会や部活での活躍などもポイントになりますから、学校生活の過ごし方にも影響があります。