中学受験YouTuberユウシンさんに聞く「学校選び」の具体的ポイント!学校見学ではなるべく普段の生徒のようすを見て【前編】
まずは学校見学でわが子に合う学校か見極める
中学受験、「しよう!」と思ったら、どんな学校が我が子にふさわしいかリサーチし、受験校の候補を挙げる必要があります。6年生だけでなく、4年生、5年生くらいから少しずつ考えておきたいもの。とはいえ、世の中にはたくさんの中高一貫校があり、どういう観点で「うちの子によさそう!」と判断したらいいのか、難しい……。そこで大人気の中学受験YouTuberであり、中学受験個別指導の講師でもあるユウシンさんに学校選びのヒントを教えていただきました! ――中学受験の志望校を決めるのは、意外に難しいと感じます。まずは学校見学、だと思いますが……。 その学校をリアルに見て感じることが大切ですので、ぜひ学校見学はしていただきたいですね。お子さんと一緒に見学するのがベストです。 ただ、お子さんと行く場合は、休日に開催される学園祭とか体育祭を見に行くことが多いのではないでしょうか。体育祭も学園祭も非日常、1年間のうちのたった1日か2日の特別な1日です。学校や生徒のいつもの姿を見るには、通常の授業の日がいいのです。お子さんを連れていくのがなかなか難しいかもしれませんが、小学校が早く終わる日や休校の日などに見学できるといいですね。
休み時間や登下校の様子、校長先生の話が校風を見極めるポイント
――学校を見学するときに、何をポイントにして見ればいいでしょうか。 お子さんはひとりひとり個性が違いますから、「我が子にとってのいい学校」もそれぞれ違います。お子さんの好きなこと、大事にしていることを確認しておくことが大前提です。その上で、学校を見ていきたいですね。 まず、校風をチェックしましょう。 自由を大事にしているのか、管理型なのか。お子さんにはどちらが合いそうですか? 自分の考えでさまざまなことにチャレンジしたい子にとって、学内の生活時間がきっちり決まっているような学校はつらいかもしれません。逆に、ある程度決まりがあるほうがラクと思う子もいます。 一般的に、生徒会活動が活発で、生徒が校則を決めるような学校ほど自由度が高いといえます。校則があっても、生徒が自分たちで決めたのであれば、生徒は窮屈だと思わないものです。学校見学での説明なども生徒にやらせている学校があります。保護者や子どもたちを引率して回って行く役目を任せるのですから、学校は生徒を信頼しているのですね。また、生徒も学校をよりよく説明しようと思うわけですから、双方の信頼感が強いといえます。 ■「自由な校風」といってもさまざま 最近はキチキチと生徒を管理する学校は減る傾向です。が、その自由度にも学校のカラーがありますので、それぞれの自由度の形を見極めましょう。休み時間や登下校の様子もよく見てほしいです。通学路を歩いている生徒の様子を見ると、その学校のカラーがわかりやすいですよ。共学だったら男女が仲がよいのか、女子は女子でかたまっているのか、そのあたりもよく見えてきます。 また、校長先生の話は、その学校の校風を表していることが多いです。中高の教職員の数はだいたい100人程度。つまりは100人の中小企業の社長さんみたいな存在が校長先生です。社長が社風を作るように、校長先生が校風を作っている部分は大きいです。