アルファロメオ スパイダーにエンジンを投入!|『Octane』UKスタッフの愛車日記
『Octane』UKスタッフによる愛車レポート。エヴァンの1974年 アルファロメオ スパイダーの塗装が完了。次なる大きな作業はエンジンまわりだ。 【画像】ボディワークが整い、リフレッシュされたスパイダーのエンジンが戻ってきた! ーーーーー アルファが塗装工場から戻ってきた。次の仕事はエンジンを入れることだった。メカニックのベニーに任せれば、寝ながらでもやってのけてくれるだろう。ホース、コード、ラジエーター、ファン、カバー、エンジンマウント、グロメット、ワイヤー、ブレーキマスター、電子制御イグニッションなどが新品に交換された。その他にも、思い出せないものがたくさんある。それと、動作する状態のスピカ製の燃料噴射ポンプも必要だった。これらがすべて、午前中には完了するのだ。 私が一番好きな瞬間は、すべてが取り付けられて接続も完了して、初めてキーを回すときだ。ベニーがスロットルリンケージを見てくれて、私がキーを回す。ブロロロロー、チュチュプシュー、と音がする。うーん、どうだろう、そしてベニーがタイミングを調整すると…まるで天使が部屋にいるようだ!さらにもう少し調整すると、アルファはとても輝かしいような、素晴らしい音を奏でるようになった。昔のレクサスのコマーシャルのように、シャンパングラスを乗せることもできる。私たちはアルファを適切な温度まで暖めた。これで大仕事は終わりだ。この日、近所の中華料理屋で買ったオレンジ・チキンは、かつてないほど甘く美味しかった。 次の2日間は、ドアパネルとドアハンドルの改修に費やした。カレロ製のヘッドライトバケットを清掃して取り付け、アルティッシモ製のテールライトを装着する。配線を接続し、すべての電気系統を作動させ、さらにボンネットとトランクのライトもピカピカにした。 次はバンパーだ。フロントバンパーは私がレストアした。一緒に持ち上げて、ボルトで固定する。リアバンパーは、もう少し時間がかかった。 新品のパーツだが、穴の位置が合わなかったのだ。ベニーが溶接で火花を散らしながら、ブラケットでの接続部を作った。レストアをするとなると、こうして火花を散らすことが少なくとも一度はあるものだ。 アストロ・プレーティング社のジェシーが、フロントグリルをクロームメッキしてくれた。新しいギアシフトゲーター、ブルートゥースのラジオ、センターコンソールが入り、すべてが機能する。アンダーコートとサスペンションのリビルドの準備をしつつ、手を汚しながらも、1日かけて底面を磨いていく。 フロントガラスの取り付け業者が来て、新品のラバーパーツを取付けた。彼らは夫婦でチームを組み仕事をしている。私は初対面だったが、彼らはずっと、ベニーとサッカーの話をしていた。それもスペイン語で。それでも、彼らの仕事ぶりは見事な手さばきだった。コードを引っ張り、ラバーをはめ込み、ウェザーシーラーのチューブを取り付けて完了だ。何とも簡単そうにやってのけてくれた。ハードトップのガラスの件もいずれ彼らに頼もうと思っている。 そして私は、自分の写真技術を提供するのと引き換えに、パウダーコーティングをしてもらえることになった。交渉相手は、サンディエゴでクオリティ・パウダー・コーティング社を経営するショーンだ。彼は美しい32年のフォードのホットロッドを所有していて、チャリティオークションに出品している。私が撮影を引き受けるなら、ホイールとスプリングのコーティングをタダでやってくれると言う。取引成立! ホイールはオリジナルのタービナで、珍しいワード&ディーンのスポーツスプリングを装備している。ショップに戻ると、ファルケンのアゼナとビルシュタインの4本セット、それに新しいブッシュが待っていた。スロットカーのようなハンドリングになりそうだ。イギリスの「クラシック・アルファ」のことを聞いたことがある人もいるだろう。外装を完成させるために必要なパーツを提供してくれて、とても助かった。大きな箱が届いて、7月なのにまるでクリスマスのようだった! 来週は、ついに下まわりに着手する。2日ほどの作業で完了する予定だ。 文:Evan Klein
Octane Japan 編集部