「意識高い系」ほど注意が必要...搾取ビジネスに狙われる人の特徴
必要以上に「乗り遅れたくない層」も危険
「情報弱者」や「意識高い系」ではない人でも、隠れた罠に対する注意が必要です。 人は現状維持が続くと、思考停止に陥って、思わぬ搾取ビジネスの被害にあうことがあります。 一方で、状況の変化に直面すると、無意識に不安が生じ、また様々なあおりに惑わされることもあります。 これらは、いずれも自分に起因して生じるリスクですが、現代においては環境によって生じるリスクも潜んでいます。近年、テクノロジーの進化や市場の変化が、非常にスピーディとなっています。 それらは一見、人間にとって素晴らしいことに思えます。しかし、そのことで必ずしも、すべての人が恩恵を受けるとは限りません。 テクノロジーの急速な進化は、その進化に適応できる一部の「使いこなせる人間」が恩恵を得ることになります。市場の環境も同様で、その変化の波にうまく乗れた人間だけが利益を得ることができるのです。 つまり、テクノロジーの進化や市場の変化のスピードが加速すればするほど、格差社会も加速度的に広がるということです。 このような状況になると、必然的に「成功や利益を求め、必死に進化や変化に乗ろうとする層」と「成功や利益を追わず、気にしないで生きる層」に分かれていきます。 前者は、乗り遅れたくないという強迫観念が無意識に働き始めます。「対応する努力を止めたら何もできなくなるんじゃないか」とか「どんどん落ちぶれていくのではないか」といった具合にです。 そうすると「情報弱者」や「意識高い系」同様に「情報を追いかけられない(調べてない)」「見聞きしたことを疑わない」「入手する情報が偏る」「すぐによさそうな話に飛びつく」という状況に陥ってしまうのです。
服部真和(行政書士)