「意識高い系」ほど注意が必要...搾取ビジネスに狙われる人の特徴
"情報弱者"と"意識高い系"、一見正反対に見える2つのタイプに共通する特徴とは? そして両者が、搾取ビジネスにハマりやすい理由とは? 巧妙な搾取の罠から身を守るために、注意すべきポイントについて、行政書士の服部真和氏による書籍『できる社長のお金の守り方』より解説します。 節税アピールには注意...不動産投資で“不利な物件を買わせる業者” ※本稿は、服部真和著『できる社長のお金の守り方』(秀和システム)より、内容を一部抜粋・編集したものです
「情報弱者」と「意識高い系」はハマりやすい
搾取ビジネスにハマってしまう人が「情報弱者」と「意識高い系」に多く、両者とも裏を取ることが少ないです。この両者について、両極端な人たちと思われたかもしれませんが、じつは両者には共通点があります。 まず、世間的に「情報弱者」とされる対象の特徴は次の通りです。 ①ちゃんと調べない ②見聞きしたことを疑わない ③入手する情報が偏っている ④すぐによさそうな話に飛びつく 次に、意識高い系とされる対象の特徴は次の通りです。 ①勉強量が膨大 ②得た知識をすぐに披露する ③セミナーや勉強会、オンラインサロンなどに積極的に参加 ④向上心がある 「全然、違うじゃないか」と思われたかもしれませんが、よく見比べてください。 ①勉強量が膨大→つねに情報や知識を吸収→(量が多すぎて)ちゃんと調べてない ②得た知識をすぐに披露する→知識や情報を信じやすい→見聞きしたことを疑わない ③セミナーなどに積極的に参加→入手する情報が偏る ④向上心がある→今よりもよくなりたい→すぐによさそうな話に飛びつく もし、この話を「自分は意識が高い」と思っている人が聞けば、否定されるケースも多いでしょう。しかし、必ずいくつかは思い当たる部分もあるはずです。 正直に言えば、僕自身、どちらかと言えば「意識高い系」側に入ります。そして「入手する情報が偏っている」「すぐによさそうな話に飛びつく」あたりが否定できません。 みなさんも身の回りに「意識高い系」寄りの人がいたら、分析してみてください。なかには「自分も当てはまる」と、耳の痛い人もいるでしょう。しかし、僕自身もそうですが、搾取ビジネスに対してはまったく問題ありません。 大切なのは、自分を知った上で対策を練ることであり、何より有効な対策が「裏を取ること」なのです。本項では、具体的な裏取りの手法を中心に説明していきます。