【東京】酒と肴を楽しむ「そば前」も堪能できる、粋なそば屋3選
そばを食べる前につまみと酒を楽しむ、小粋な〝そば前〞文化を満喫できるお店を紹介します。
1. 酒とつまみと〆そば よし川/幡ヶ谷
存分に飲んで、大いにつまんで、さらっと手繰れる、街の新顔。 どことなく昭和のおっとりとした雰囲気を残す商店街に、“名は体を表す”なそば酒場が。店主の吉川亮太さんは、渋谷〈雷庵(らいあん)〉、六本木〈山都(やまと)〉など、つまみとそばの充実ぶりで定評のある人気店を経て独立。隣の駅にある〈笹塚ボウル〉で働いていた20代から街の様子が好きだったという幡ヶ谷に店を構えた。そば前は、酢味噌和えやだし巻き卵といった王道から、ひとひねりを加えたものや季節の一品まで、約30種類が揃う。合わせる酒も、クラフトビール、日本酒、日本ワインと幅広く。「まずつまみで飲み、そばで締めるときにさらにお酒を召し上がるお客さんが多い」そうで“上戸”向けのちょっと濃いめのつゆが、香り良いそばとよく合う。
吉川さん自身が「大好き!」という鶏天は、二度揚げで衣をカリッと。らっきょうが隠し味のタルタルソースと。500円。
酒とつまみと〆そば よし川 おすすめの酒
埼玉〈北西酒造〉の「純米吟醸 彩來(さら)」は、マスカットのような香りと生原酒ならではのシュワッと感が楽しめる。500円(半合)。
酒とつまみと〆そば よし川
住所:東京都渋谷区西原2-28-4 宮嶋ビル1F TEL:080-4608-2024 営業時間:12:00~14:00LO、18:00~22:00料理LO 定休日:日祝休ほか月不定休あり 席数:8席 15品前後のつまみを少しずつ楽しめるおまかせコース5,500円もあり。お通し代300円。
2. 生蕎麦い志井/神楽坂
神楽坂の情緒ある路地裏で、粋なそば前と美しいそばに酔う。 20年にわたってそばと日本料理の修業を重ねた店主・大森聡義(あきよし)さん。晴れて開いた自身の店は、なんとも神楽坂らしい、趣のある店構えだ。自慢の手打ちそばに使うのは群馬県産の無農薬のそば。外のそば殻を取り除いた「丸抜き」と呼ばれる状態で仕入れ、その日使う分を石臼で挽いているから、そばの風味の良さが存分に感じられる。昼はそばを単品で。夜のお任せコースは、豆皿に盛られた季節の品々が6~7品登場したあと、身欠きにしんなど少しボリュームのあるつまみ、季節の天ぷらといったそば前が登場し、好きなそばを選べるスタイルだ。上質なつまみで一献傾け、のど越しの良いそばで締めくくる、大人な時間を。