【新日本】海野翔太がザック狩りの誓い「団体再興」「2026東京ドーム超満員」で棚橋に恩返し
新日本プロレス来年1月4日東京ドーム大会でIWGP世界ヘビー級王者ザック・セイバーJr.(37)に挑戦する海野翔太(27)が、2025年の主役取りを誓った。新時代のエースを名乗る海野は、最高峰王者として団体を再建させ26年の1・4東京ドーム大会を超満員にする目標を設定。プロレスラーを志したキッカケとなった棚橋弘至(48)への恩返しを自らに義務付けた。 【写真】EVILが棚橋〝断髪式〟強行の大暴挙 キャリアで初めて年間最大興行のメインに立つ海野は、G1クライマックス制覇から一気に業界の頂点にたどり着いたザックに挑戦する。さらにベルト奪取に成功すれば、翌5日の「レッスルダイナスティ」(東京ドーム)での米国・AEWのクラウディオ・カスタニョーリとのシングル戦が初防衛戦となる。勝負のドーム2連戦へ「正直1・5のことを考えてる余裕はないので、当日はザックに勝った自信と誇りを持って試合に臨みたい。今はザックに全集中しています」と腕をぶした。 今年は新日本にとって激動の1年だった。長年にわたってトップに君臨したオカダ・カズチカや、最強外国人の座に就いていたウィル・オスプレイが退団。AEWへと主戦場を移した。そんな中で海野を筆頭とした新世代戦士たちはIWGP世界王座に手が届かず、世代交代を印象付けることができなかった。 しかし海野はそんな時期だからこそあえて「東京ドーム超満員」という目標を掲げる。「『東京ドーム大会を超満員にする』と口にしたまま他団体に移籍した選手がいたり、新日本としてかなえられてない現状があるなかで、僕は必死に、何年かけても超満員にしてプロレス熱いぞってところを見せたい。ライオンマークを捨ててヨソに行く選手じゃなくて、ライオンマークを信じて愛している俺たちで必ず東京ドームを超満員にするところを見届けてほしい。新日本プロレスの転換期だと思っているので、そこに向けてやり抜くだけですね」。そのためにも大舞台で団体最高峰王座を奪取し、コロナ禍以降は集客面で苦戦が続いた団体を再建するかじ取り役となるつもりだ。 目標にこだわる理由の一つには、26年1月4日東京ドーム大会で現役を引退する棚橋の存在がある。海野がプロレスを好きになったキッカケは2009年の1・4ドームで観戦した棚橋と武藤敬司のIWGPヘビー級王座戦。「2025年の新日本を大爆発させて、棚橋さんを超満員の東京ドームで送り出して『任せたよ』とまた心から言ってもらえるように。最高の景色をお見せしたいし、それが僕にできる恩返しだと思います。安心して引退して社長業に専念してもらいたいですし、俺がやってやろうって気持ちがありますね」と力強く言い切った。 新時代を到来させるのは、新エースの役目。揺るがぬ決意を胸に海野が東京ドームに向かう。
岡本佑介