エアコンは「つけっぱなし」のほうが経済的!? こまめに暖房を消していますが、「つけっぱなし」と「こまめ消し」どちらが節約できるでしょうか?
10月使用分でいったん終了した政府の補助金ですが、2025年1月から3月にかけて新たな支援が行われる予定です。それでも、電気代が再び上がるかもという不安もあって、多くの家庭で節約意識が高まっているのではないでしょうか。 ▼エアコンを「10時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 電気代を抑える方法も紹介 節約のためエアコン暖房を「こまめに消す」人もいますが、一定の条件下で「つけっぱなし」のほうがお得になる場合もあります。本記事では、状況に応じたエアコン暖房の最適な使用方法と、電気代を抑えるコツを解説します。
暖房が冷房より電気代が高くなる理由
エアコン暖房は冷房に比べて電気代が高くなる傾向があります。その理由は、室温と設定温度の差が大きいほど消費電力が増えるためです。特に冬場はこの温度差が大きくなることが多く、設定温度に達するまでフルパワーで稼働する時間が長くなります。 例えば、夏場に室温が34℃、設定温度が28℃の場合、差は6℃ですが、冬場は室温10℃、設定温度20℃と差が10℃になることがあります。このように冬はフルパワー稼働の頻度が高まり、結果的に電気代も上がるのです。
「つけっぱなし」と「こまめ消し」はどちらがお得?
どちらが電気代の節約につながるかは、状況によって異なります。それぞれの条件を見ていきましょう。 1.家にいる時間が長い場合 1日中家にいる場合は、基本的に「つけっぱなし」のほうが効率的です。エアコンを消して室温が下がれば、次につけたときにフルパワー稼働することになります。「つけっぱなし」の場合は、エアコンは設定温度を保つために少しずつ稼働するため、無駄が少ない運転が可能です。 つまり、エアコンを頻繁にオン・オフするよりも、「つけっぱなし」で自動運転を活用することで消費電力を抑えることができます。 2.短時間の外出(30分以内) 近くの買い物やちょっとした外出など、30分以内で戻る場合は「つけっぱなし」がベストです。エアコンは電源を入れ直す際にフル稼働し、余分なエネルギーを消費するため、短時間の外出では切らないほうが電気代を節約できます。 3.中程度の外出(1~2時間程度) 外出時間が1~2時間の場合は、外気温によります。外気温が3℃未満の寒冷地では部屋がすぐに冷えてしまうため、「つけっぱなし」のほうが効率的です。 外気温が3℃以上なら、暖房をオフにしても部屋が急激に冷えることは少ないため、「こまめなオン・オフ」のほうがお得になることが多いです。 4.長時間の外出や睡眠時 さすがに半日以上となれば、エアコン暖房は切ったほうが節約になります。なお、睡眠時はエアコンをオフにしている人もいるかもしれませんが、エアコンの睡眠モードやタイマーを活用すると快適に過ごせるでしょう。