なぜ6戦6発の中村敬斗に出番がなかったのか。2点を追う展開で“最も決定力の高い選手”が起用されなかったのには違和感【アジア杯】
どの策も奏功したとはいえなかった
6戦6発男に最後まで出番は訪れなかった。 日本代表は1月19日に行なわれたアジアカップ2023のグループステージ第2戦でイラクと対戦。1-2で敗れた。 【PHOTO】日本代表のイラク戦出場16選手&監督の採点・寸評。全員が及第点未満の厳しい評価。最低点は守備者の2人 開始早々の5分にGK鈴木彩艶が弾いたボールを押し込まれて先制を許すと、前半終了間際にも1点目と同様にアイメン・フセインのヘディングシュートで被弾。大声援を受けてアグレッシブに戦うイラクに押され、終了間際にCKから遠藤航のヘッド弾が1点を返すのが精一杯だった。 4-2で勝利したベトナム戦との第1節で鮮やかな決勝ゴールを叩き込んだ中村敬斗はスタメンから外れ、左サイドハーフには初戦にトップ下で2点を決めた南野拓実が起用された。 だが、好調だった南野は左サイドで機能せず。後半からは右サイドハーフだった伊東純也が左に回り、最後はその伊東に代わって前田大然が投入されたが、どの策も奏功したとはいえなかった。 なぜ代表デビューから6試合6ゴールで驚異的な得点力を誇る中村が起用されなかったのか。17日の練習で右足のすね辺りに傷を負ったとはいえ、公開された限りではその後の練習は続けていた。 そもそもベンチに入ったのであれば、時間限定だったとしても、起用できる状態だったはず。実際、試合の途中でウォーミングアップもしていた。 2点を追う展開で、最も決定力のある選手がピッチに立たなかったのには、違和感を感じざるを得ない。 取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)
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