失意のワリエワが自身のSNSで現役続行&エテリコーチ“擁護”を表明も簡単にはいかない再起ロード
ワリエワは、続けて両手を胸の前であわせ、まるでファンに対して謝っているかのような演技直後の写真と共に現役続行を表明するメッセージをロシア語と英語の2か国語で投稿した。 「この困難な時期に、私と一緒にいてくれたみなさんに感謝したい。私のそばにいて気持ちを失わせないでくれた人、応援メッセージを送ってくれた人、ただ私のことを考えてくれた人、祈ってくれた人、私を信じてくれた人、ファンのみなさん、家族や友人、コーチ、ROC(ロシア・オリンピック委員会)チームのみなさん、私の国、そして世界中の人々に感謝します。ありがとう!!!私は永遠に感謝します!!!私はいつも、このことを忘れず、あなた方に感謝し、あなた方のためにスケートをします」 2つ目の投稿から、わずか5時間で、40万を超える「いいね」が付き、ファンと思われる人たちからも多数の書き込みがなされた。 「カミラを尊敬する」、「あなたの才能、明るさ、強さは賞賛に値する。私の祈りと大きなハグを」とワリエワを応援するメッセージが多数寄せられ、ロシアからだけでなく、中国や、ブラジル、日本からも日本語で「ありがとう」と書かれたものもあった。 ただ、中にはドーピング違反を犯したことに対する批判的なコメントもあり、このエテリコーチ擁護発言、現役続行表明で、再出発へのすべての環境が整ったわけではない。 北京五輪の女子シングルへの継続出場は、あくまでもスポーツ仲裁裁判所(CAS)が世界アンチドーピング機構(WADA)の16歳以下の選手の「要保護者」の規定を考慮した上で認めた暫定的な決定であり、IOC及びWADAは、ドーピング違反が起きた背後関係を含めた全容を調査中。昨年12月のロシア選手権で起きたドーピング違反に対する最終処分はまだ下されていない。ワリエワ側は祖父の心臓治療薬が残ったグラスで水を飲んだことが禁止薬物「トリメタジジン」が検出された原因ではないかと主張しているが、トリメタジジン以外にも2種類の薬物(禁止薬物ではないもの)が検出されており、禁止薬物が検出された理由についても継続調査中だ。 ワリエワがSP、FSの2種目に出場して貢献したROCの団体戦の金メダルの扱いについてもまだ未確定で、北京五輪ではメダル授与式も行われなかった。