アイティフォー、RAD製「Megaplex-1」を東京ガスネットワークが採用
アイティフォーは12月17日、東京ガスネットワークから、RAD製品の「Megaplex-1」を追加受注したと発表した。 東京ガスネットワークはMegaplex-1によって、無線設備の整備期間に、既存のレガシー端末間の通信の代替路を確保する。Megaplex-1は、レガシー端末からの通信信号をイーサネット通信信号に変換することが可能な製品。これを用いて、通信事業者が提供するイーサネット回線を代替路にすることで、旧来の高速デジタル回線のようなレガシー端末通信用回線を代替路にする場合に比べ、大幅にコストを削減することができる。また、既存の機器を長く使い続けることでSDGsにも貢献する。 東京ガスネットワークでは、ガスの安定供給や保安確保に必要なさまざまな通信(電話音声や業務システムの情報)を、レガシー回線を用いてマイクロ多重無線機経由で収集し、監視センターへ送信している。そのうえで定期的に発生する無線機設備の更新期間中、通信の迂回路を確保する必要があった。そこで、レガシー回線をイーサネット回線で送信可能な形式へと変換するMegaplex-1を、整備中の無線機の代替インフラとして採用した。 採用にあたってMegaplex-1は、とくに長年にわたる導入実績の豊富さなどで高評価を得た。21年に最初の機器が稼働し、効果についても評価され、今回の追加受注へつながった。 Megaplex-1の導入によって、既存のマイクロ多重無線設備の整備期間中、拠点間通信を中断することなく業務を維持できる。加えてMegaplex-1の付加機能により、レガシー通信以外に複数の既存LAN端末からの通信の収容ができ、迂回路の確保以外に幅広い用途での運用が可能となる。既存の機器による業務を長く継続することでコストの発生を抑えるほか、運用が変わらないため新規設備導入への投資や、新しい担当者の教育にかかる労力も抑えることができる。