ノーマルも制動力は十分!でもディスクブレーキをカスタムするとどうなる?【ノーマルとサンスター製を乗り比べ!】
良好なフィーリング、なにが違いをもたらすのか?
ノーマルのブレーキディスクというのは公道での使用を想定したうえで、安全性はもちろん天候や気温などさまざまな使用条件、そして製造コストも考慮して仕様を決定している。サンスターもバイクメーカー向けに生産しているノーマルディスクでは、この部分は変わらない。 しかし同社がアフターパーツとして提案しているブレーキディスクは、製造コストよりも性能やルックスを重視して開発。ブレーキのコントロール性や耐熱性などを向上させるための設計やデザイン、精度を高めるための積み重ねがブレーキフィーリングの差を生み出しているのだ。だからこそスキルや経験値の異なるどんなライダーが乗っても、ノーマルディスクとの違いがわかり、良好なフィーリングと評価したのだ。
64種類の組み合わせから自分だけのブレーキディスクをカスタマイズ
サンスターがアフターパーツとして提案しているブレーキディスクは、純レース用からカスタム、旧車のリペアに適したものまで幅広いラインナップがある。その中で今回の比較試乗に用いた「プレミアムレーシング」は、サンスター独自のセミオーダーが可能な製品。ツーリングやワインディングはもちろん、サーキットのスポーツ走行も存分に楽しめる性能とフィーリング、そして愛車のルックスやカスタムの方向性に合わせて形状やカラーを選べる多様性がポイントだ。 アウターディスクの形状や板厚の選択、そしてピンカラーやフローティング方式も選べる。またノーマルより大径ディスクを選べる車種もある。しかし選択肢が多くなると「よくわからない」と悩む人もいるだろうが、そこは心配いらない。サンスターのホームページの適合検索を見れば、車種ごとに対応するすべてのラインナップや価格が掲載されているので安心だ。 ■プレミアムレーシングの仕様とプライス例 写真の試乗車(ヤマハYZF-R7)が装備するプレミアムレーシングの仕様は、板厚:5.0mm/アウター:ホール&スリット/フローティング:セミフローティング/ピンカラー:ブルーで、価格は5万2800円/枚。
交換のタイミングに達していなくても、ブレーキディスクの交換に迷う必要はない!
ブレーキディスクはブレーキパッドと同様、使用していればやがて摩耗するもの。だからバイクのパーツとしては消耗品だが、一般道が主体ならノーマルディスクで2~3万kmは問題なく使用でき、乗り方やメンテナンス次第で5万km以上走行しても使用限度に至らない場合も珍しくない。 しかし今回の比較試乗の結果を見ても、ブレーキディスクを交換してみたいと思ったら使用限度を待たずに交換するのがおすすめ。ノーマルとは異なるブレーキフィーリングの効果と好みのドレスアップを楽しむことで、より豊かなバイクライフが実現するのは間違いない!
小川 勤