幕下筆頭・羽出山4勝目 新十両前進「先場所Vで自信ついた」
「大相撲九州場所・11日目」(20日、福岡国際センター) 西幕下筆頭の羽出山(玉ノ井)が、旭海雄(大島)を退け、勝ち越しを決めた。相手を呼び込んでしまったが、土俵際で逆転の上手投げ。新十両に大きく前進し、「少し緊張した。先場所の優勝の結果で自信が付いた」と会心の汗を拭った。 193センチ、141キロ。22年春場所、三段目100枚目格付け出しで初土俵を踏んだ。東幕下16枚目で臨んだ先場所は、7戦全勝。初の各段優勝を飾り、積み重ねた稽古の手応えを実感した。 今場所は3連勝のあとに2敗目を喫して迷いが出たが、師匠から「心と体のバランスがあっていない」と活を入れられて吹っ切れ、験かつぎでカレーも食し、この日の白星につなげた。 残り1番。羽出山は「これで安心することなく、気を抜かずに出し切って5勝で1年を終われたら」と引き締めた。