流出は不可避!? 欧州に推薦したい10代の逸材Jリーガー6人。将来のサッカー日本代表を担うかもしれない才能たち
FW:早川隼平(はやかわ・じゅんぺい)
生年月日:2005年12月5日(18歳) 所属クラブ:ファジアーノ岡山 2024リーグ戦成績:15試合2得点0アシスト 早川隼平は浦和レッズの育成組織出身で、2022年に2種登録され、2023年8月にプロ契約を結んだFWだ。 2023年4月のYBCルヴァンカップ・川崎フロンターレ戦でトップチームデビューを果たした同選手は、2週間後の湘南ベルマーレ戦でクラブ最年少得点記録を更新し、J1リーグでも11試合に出場した。 しかし、2024シーズンは出場機会を得られず、春にファジアーノ岡山へ育成型期限付き移籍となった。その後即座に起用され、ここまでJ2で2得点を挙げている。 早川は163cmと小柄ながら、65kgのがっしりとした体格を持つ。独特なテンポのドリブルで相手守備の懐に飛び込み、優れたボディバランスでボールを失うことなく前進できるドリブラーだ。 また、左足のキックも魅力で、これまでJリーグで決めた2得点はいずれも難易度の高いシュートだった。特に、第24節・栃木SC戦では左サイド深くからのマイナスのパスをダイレクトで決め、イメージ通りのゴールを披露した。 試合後、味方がスペースを作ってくれたことに感謝し、「目線もあっていたので、そこにうまく入ることができた」とクラブ公式サイトで語った。 身長の低さは状況によっては不利になることもあるが、左足のキックとドリブルは唯一無二の武器であり、味方との連係が高まれば大きな飛躍が期待できる選手だ。
FW:石井久継(いしい・ひさつぐ)
生年月日:2005年7月7日(19歳) 所属クラブ:湘南ベルマーレ 2024リーグ戦成績:14試合1得点1アシスト 石井久継は湘南ベルマーレの育成組織出身で、2022年にトップチームに2種登録され、翌2023年にはJ1リーグデビューを果たし、10代で多くの経験を積んでいるFWだ。 湘南の公式サイトではFWとして紹介される石井だが、スピードと技術が高く、今シーズン序盤は4-4-2の左サイドハーフとして起用されることが多かった。しかし、ゴールへのどん欲さを前面に出し、常に得点を狙う姿勢にはストライカーとしてのメンタリティーが表れている。 今シーズンJ1で14試合に出場している石井は、第22節の浦和レッズ戦で初得点を記録。スピードに乗った状態で前を向き、右足でカットインしつつ素早くシュートを放ち、ゴール右隅を射抜いた。 この初ゴールについて、山口智監督は試合後に「まだ1年目なので課題はありますが、今日の得点が彼のストロングポイントだと思います」とクラブの公式サイトで評価を述べ、石井のポテンシャルに太鼓判を押した。 7月末に右ひざのじん帯を損傷した石井は、U-19日本代表合宿を辞退し、湘南でも約2カ月間の離脱を余儀なくされた。それでも、U-15から各世代別代表を経験している石井は、ロサンゼルスオリンピック(ロス五輪)世代の注目株で、すでに国外のクラブが注目している可能性もある。