流出は不可避!? 欧州に推薦したい10代の逸材Jリーガー6人。将来のサッカー日本代表を担うかもしれない才能たち
近年、多くの日本人選手が欧州の舞台へと羽ばたいている。Jリーグを経由せず直接海外クラブと契約する選手も増え、この流れはますます加速するだろう。しかし、Jリーグにはまだまだ海外で通用するポテンシャルを秘めた才能が輝いている。今回はJリーグで活躍する10代の選手たちから、特に海外クラブに推薦したい逸材を厳選して紹介する。
MF:中島洋太朗(なかじま・ようたろう)
生年月日:2006年4月22日(18歳) 所属クラブ:サンフレッチェ広島 2024リーグ戦成績:10試合0得点0アシスト サンフレッチェ広島の育成組織で育った中島洋太朗は、すでに海外のクラブが注目していても不思議ではないMFだ。 父は2009年から2013年に広島でプレーした中島浩司で、中島洋太朗はジュニア時代から広島一筋を貫いてきた。2023年9月、17歳でプロ契約を締結し、2024シーズンのJ1リーグ開幕戦・ガンバ大阪戦でトップチームデビューを果たした。 ボランチを本職とする中島は、視野の広さとパスセンスが際立つ選手で、一本のパスで決定機を生み出すことができる。また、相手が寄せてきたときは鋭い切り返しで自ら突破するドリブルもあり、18歳とは思えない完成度の高さを誇る。 Jリーグデビュー後はしばらく出番が訪れず、ユースでのプレーが続いたが、6月下旬からトップチームでの起用が増えている。8月7日に行われた第25節の東京ヴェルディ戦では、78分のCKで決勝点の起点になり、徐々にトップチームでも存在感を示し始めているところだ。 この東京ヴェルディ戦は、19時キックオフのゲームだったが、VARの故障や雷雨の懸念による中断が重なり、試合は異例の進行に。途中出場の中島がピッチに立ったのは22時を過ぎてからだった。4月22日に18歳を迎えたため問題はなかったが、シーズン序盤であれば労働基準法によりピッチに立てなかっただろう。 中島はU-16から各世代別のサッカー日本代表で経験を積んでおり、順調に成長を続ければ、ロサンゼルスオリンピック(ロス五輪)で中心選手になる可能性もある逸材だ。