電子制御のハコスカ【1】「当たり」が出るまで交換。新品でボディパーツが出た時代に始まったレストア
極上なレストアを施したスペシャルな旧車を所有することは、旧車ファンにとっては永遠の憧れだ。このハコスカは、まさにそんな1台になる予定だった。 【画像19枚】センターコンソールはU-CHI作のワンオフアルミ製。Defiの追加メーターやオーディオ、キルスイッチ、そして純正のワイパー&ウォッシャースイッチもここに移植された シリーズ:電子制御のハコスカ【1】 レストアプロジェクトが開始されたのは30年前。有名なボディショップに持ち込まれ、贅沢なレストアが開始された。ボンネットやトランクは、「当たり」が出るまで2枚も3枚も交換。当時はまだ新品でパーツが出たとはいえ、このハコスカはそういうレベルでのボディメイクが行われたのだ。しかしボディに色が入り、いよいよというところで事件が起きる。ボディショップが火災に見舞われたのだ。幸いボディその物に大きな影響はなかったが、レストア用に集められた部品はいくつか焼失してしまい、レストアプロジェクト自体も頓挫してしまう。 その後このハコスカはエンジンレス状態で別の場所に引き上げられ、レストアが再開されることもなく長い眠りにつくこととなる。そんな中、程度の良いハコスカを探していたある人物が、「スゴいボディのハコスカがある」という情報を元に、このクルマにたどり着く。レストアしたのは20年近く前だが、レストア技術が高く、保管状態がよかったので、ボディはうわさ通りに美しいものだった。
Nosweb 編集部