【独自解説】ついに発足した石破新内閣、“意外な人選”の狙いと思惑 『幹事長』は古き良き自民党員、『外相』は首相を“たてられる人”…各所に影響する麻生太郎氏の存在感
2024年10月1日、内閣総理大臣に就任した石破茂氏。党幹部・閣僚人事に見る石破新首相の思惑とは?麻生太郎氏がカギを握るワケは?日本経済・外交政策の方針が問われる中、ついに始まった石破政権について、『読売テレビ』高岡達之特別解説委員が解説します。 【動画で見る】石破新内閣スタートへ 意外な人選「党の人事」狙いは?「重要ポスト」のキーは麻生氏?選挙の顔に小泉進次郎氏 得意分野の外相・防衛相はどうする?
■「なかなか珍しいケース」自民党・石破茂新総裁が行った2つの“型破り”
石破茂氏は、2024年9月27日に自民党の総裁になりましたが、まだ一衆議院議員だった同年9月30日には解散する日を表明し、選挙をする日も決めました。これは、なかなか珍しいケースです。
もう一つ珍しいのが、同年10月1日に内閣ができましたが、本来ならその日の朝刊で、政治部が渾身の力を込めて「全部の大臣が決まりました」とやります。しかし、前日の9月30日時点で、もう全て出ていました。ということは、結構前から、いろいろ打診があったのかなと思います。
今回の人事は、政治を見ている人によってもいろいろ違いますが、私は「結構意外な人事をしているな」というところもありました。「どうせ好き嫌いだろう」「麻生さんは石破さんを許せないんだろう」と、いろんな評論家が言っていますが、私から見れば、やはりそれだけでは決まっていません。
■“街頭1000人伝説”も?小泉進次郎氏の『選対委員長』就任は予想通りに
まず、党の四役という最高の幹部ですが、これは完全に目の前の『総選挙最優先シフト』です。その中でも選対委員長・小泉進次郎氏(43)と幹事長・森山裕氏(79)、この2人に注目です。
小泉氏については、今回の人事が出る前から、私もこれしかないと思っていました。選挙で全国を飛び回ってもらいたいから、仕事があるので大臣は無理です。でも、全国を自由に回りつつ、かつ大切なのは、『自民党の最高責任者の一人』でないといけないということです。だから、党四役の一人として『選対委員長』を任せます、と。これは予想通りです。
総裁選で地方を回っている時も、国会議員の人がよく言っていましたが、“街頭1000人伝説”などがあります。ものすごい役職の方が来ても、大目に見積もって100人という人もいる中で、好き嫌いはあるでしょうが、小泉氏が来ると皆さんのカメラが出ます。だから、「小泉氏には自由な立場で回ってもらいたい」ということです。
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