【独自解説】ついに発足した石破新内閣、“意外な人選”の狙いと思惑 『幹事長』は古き良き自民党員、『外相』は首相を“たてられる人”…各所に影響する麻生太郎氏の存在感
だから、そういう意味では、今いろんな人脈が弱いといわれているんだったら、人脈を作るのが一番良いです。つい何代か前に、福田達夫氏が50代でこれをやっていたというのは、将来を見据えてということです。
さて、その“うるさ型”ですが、長年『総務会』で「この人が反対したら怒鳴り声で大変なんだよ」といわれている国会議員を、一人ご紹介します。石破茂氏という人です。
だから、その“うるさ型”を説得する力量を、鈴木氏にやっていただくと。なぜかというと、麻生氏は鈴木氏の義兄、ご親戚だからです。鈴木さんは麻生さんと近いので、「そういうところは、ちょっと見てくれるわけ?」という意図もあります。
■大臣の中でも重要な三人『外相・防衛相・経産相』 外相に求められるのは“首相をたてられる人”?
大臣の顔ぶれの中で大変重要な三人、外相・岩屋毅氏(67)、防衛相・中谷元氏(66)、経産相・武藤容治氏(68)の話をします。
外務・防衛は、石破氏がとても得意なので、「いや、君たちは一生懸命考えているかもしれないが、そういうことではないんだ」と、口を出したいんです。
岩屋氏は、外務副大臣をやったことがありますが、外交が専門ではなくて、防衛大臣もやっていました。意気は非常に良いです。どういう人なのかというと、外務大臣とはいえ結局は“首相をたてる人”で、ここが大切なところです。
なぜかというと、安倍氏・菅氏・岸田氏の3代にわたって、外交は「トップの仕事」になってしまったからです。外務省は、大臣もいらっしゃいますし、ちゃんとした役所です。でも今は、“外交はトップが直談判”の時代です。 トランプさん然りゼレンスキーさん然り、トップ同士が会って話を決めるんだという風潮になっているので、そういう意味では、最終的に石破氏の出番をたててくれるということが大切です。
そして、問題の防衛相です。石破氏は、防衛予算にも物凄く力を入れています。 中谷氏は元自衛官で、現場の声を代弁できる人です。早くして辞めたとはいえ、防衛大学校を卒業しました。現場からの「総理はそうおっしゃいますけど、そういう気持ちではないんです」ということを、元々自衛官の制服を着ていた人に言われたら、これは逆に、石破氏の失敗を防ぎます。
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