【独自解説】ついに発足した石破新内閣、“意外な人選”の狙いと思惑 『幹事長』は古き良き自民党員、『外相』は首相を“たてられる人”…各所に影響する麻生太郎氏の存在感
■“最大の目玉”森山裕幹事長は「全部決めた人」 麻生氏の『最高顧問』就任にも暗躍
逆に、今回の最大の目玉は、森山裕幹事長(79)だと思います。「森山さん?あまりテレビで見ない」「79歳、結構お年じゃない」という人もいらっしゃるでしょうが、鹿児島の地方議員から叩き上げで、苦労人です。
目の前の選挙を見た時、永田町では森山氏は「全部決めた人」です。次、まだ公認発表されていないとはいいながら、全国の選挙区で出る人が全部決まっています。その小選挙区を全部決めたのが、実は森山氏です。 今回は10増10減、ややこしいところがありました。山口の安倍さんのところがなくなる、和歌山の二階さんのところがなくなるなどで、地方ではいろんな声があって「何なんだ!」となっていたのに、森山氏はそれぞれの土地へ全て行ってお酒を酌み交わし、話を聞き、「一つご理解を」と言って、全部決めてきました。
また、今回、麻生太郎氏が『最高顧問』になりましたが、石破氏とは仲が良くないといわれています。そうでなくても、石破氏はこれから総理になるんですから、普通は電話で「役職を替わってください」「なってください」と伝えます。
ただ、森山氏は“古き良き自民党員”ですから、麻生氏に会いに行ったんです。そして、「私のほうから一つお願いいたします」と言われたら、麻生氏も受けざるを得ないというところがありました。
■高市氏が固辞した『総務会長』には麻生氏の義弟が就任 人脈作りに有利か?
そして、財務大臣だった鈴木俊一氏(71)が『総務会長』に決まりました。『総務会長』といえば、高市早苗氏が断ったといわれている役職です。確かに、『幹事長』に比べれば権限は少ないです。
でも私は、「高市さん、お受けになっても良かったのにな…」と思います。というのは、次もまた総裁選に出るんだったら、とても苦労するのが人脈作りだからです。 高市氏もやっておられましたが、いろんな政策を作ってくる『政務調査会』から、国会に出す手前の関門が『総務会』です。ここで難しいのは、居並ぶ“うるさ型”。もう文句を言う人だらけです。それを、絶対に全会一致でまとめていたいと。
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