いよいよ最終局面 角田裕毅の成長ぶりを称賛するメキース代表 "昇格"を願う心情も吐露「驚きがレッドブルにも向けられることを願う」
角田裕毅のF1キャリア4シーズン目も残り1レース、アブダビGPを残すのみとなった。今季、これまで23戦終了時点で30ポイントを獲得、レースでの入賞回数は過去最多となる9回に上っている。 【動画】角田裕毅が果敢なアタックで9位浮上&ローソンがスピンでコースアウトしたシーンを見る また、第21戦ブラジルGPでは予選で自己最高となる3番グリッドを獲得、決勝で7位に入り、続くラスベガスGPでも9位入賞を果たすなど、シーズン終盤を迎えても要所で高いパフォーマンスを発揮。F1ドライバーとして確かな成長の跡を残してきている。 そして開幕以降、角田を取り巻いているのがレッドブルへの昇格の話題だ。特に現在ではセルジオ・ペレスが今季限りでチームを去る可能性が高まっており、後任には角田、そして同僚のリアム・ローソンの名前が挙がっている。 現在までのレースリザルトのみで言えば、昇格の最右翼が角田であることが明らかであり、今季終了後にはレッドブルのテストを受けるプランがあることも報じられた。それでもレッドブルのシートに関しては、グループ内において明確な基準が示されていないことも確かだ。 若きチームメイト、ローソンのトップチーム入りを有力視する声もある一方で、すでにRBとの契約延長が発表されている角田にも、今季終了後、新たな道が開ける可能性も残されていることも間違いない。また海外メディアでは、一歩ずつキャリアを積み上げてきた角田の実績を高く評価する声もクローズアップされている。 米スポーツサイト『Sporting News』が現地時間12月3日(日本時間4日)、RBのローラン・メキース代表のコメントを紹介している。 カタールGP開催中に収録されたインタビューの中で、メキース代表は日本人ドライバーに対し、「私は、彼が今シーズン、誰も予想できなかったステップを踏み出した。それは彼が誇りに思うべきものだ」と賛辞を送っており、「ツノダはより速いマシン、より速いチーム、あるいはより大きなチームを手に入れる準備ができていると思う」と述べたという。 また、年末に行われるというレッドブルのテストにも言及。「このテストが実現することを非常に嬉しく思うし、彼が良い結果を出すと確信している」と期待を込めた。 さらに角田への想いとして、「私が言えるのは、彼は今年、誰もが驚くようなことをやってきた、ということだけだ。そして、その驚きがレッドブル・レーシングにも向けられることを願っている」と心情を明かしている。 他にも、自らが率いるRBチームの役割にも話題が及んでおり、メキース代表は「私たちのチームのDNAの重要な部分のひとつは、ドライバーを成長させ、レッドブル・レーシングが彼らを欲しがるような存在にすることだ」などと語っている。 来季F1で5シーズン目を戦う角田。その時、24歳はどんな環境に身を投じているのか。まもなく迎えるオフシーズンの動向が引き続き注目される。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]