登記の手続きを怠った福岡県職員、地権者から催促受けて登記事項証明書など偽造…停職6か月の懲戒処分
福岡県は26日、道路用地の取得で、登記に関する書類を偽造したなどとして県土整備部の男性主任主事(35)を停職6か月の懲戒処分にしたと発表した。主任主事は登記の手続きを怠っており、地権者から補償金の催促を受けて登記事項証明書などを偽造したという。 【写真】福岡県警が押収した偽造運転免許証
主任主事は福岡地区の県土整備事務所に所属。2月、別の土地の登記事項証明書に地番を貼り付け、登記を移転したように偽造。これとは別に検査調書も偽造していたが、上司は原本でチェックしていなかった。この事務所は別の事業でも手続きのミスがあり、県は当時の課長と係長を減給や戒告、所長を訓告処分とした。
県は「自己の利益を目的としていない」とし、刑事告発は行わない方針。
また、盗撮目的でスマホを差し向けたなどとして商工部の男性事務主査(37)を停職12か月の処分とした。事務主査は2021年8月、女性が入浴中の浴室の窓にスマホを差し向けたほか、23年9月には3回にわたり別の女性宅に押しかけて室内をのぞいたという。いずれも面識はなく、事務主査は今年5月、県迷惑行為防止条例違反などで略式起訴され、同6月に罰金80万円の略式命令を受けた。
さらに同5~7月、同僚の女性職員の頬にキスをしたり、別の女性職員に性的なメッセージを送ったりしたとして農林水産部の男性企画主査(53)を減給10分の1(3か月)とした。
処分はいずれも26日付。