ホン・ミョンボ氏就任に韓国メディアが批判「この5カ月間は時間の無駄だった」
ドタバタ激動の裏側
韓国代表の指揮官がついに決まった。大韓サッカー協会は8日、代表の新監督にホン・ミョンボ氏が就任したことを正式発表した。契約は2027年のアジアカップまで。2014年のブラジルワールドカップ以来10年ぶりに代表チームを指揮することになった。 今回の監督就任に韓国国内からは批判の声が殺到している。韓国のメディア『interFootball』では「大韓サッカー協会は完全に別行動……5カ月間、事実上時間の無駄だった」という見出しで掲載。今年2月にユルゲン・クリンスマン前監督を解任してから5ヶ月、この期間にさまざまな外国人監督と交渉してきたが、合意までには行かなかった経緯について説明している。 元々は外国人の監督が候補となっていた。当初は現カナダ代表指揮官ジェシー・マーシュ氏と交渉していたものの、年俸における意見の相違があったため交渉は決裂。その後、アメリカ人指揮官デイビッド・ワグナー氏、ウルグアイ人のグスタボ・ポジェ氏の2人が最終候補名簿に入り交渉を進めたという。 しかし強化委員理事のイ・イムセン委員長は「2人のサッカー哲学がしっかりしていて、尊敬に値するものだった。一人は守備でロングパスを活用し、前方で競争を誘導して行くサッカーを哲学とし、もう一人は高い位置でプレッシャーをかける哲学だ。尊敬はするが、これが韓国サッカーに合うのか心配だった」と話した。 その後、強化委員会で両監督の戦術、ゲームモデルの分析を行い、両監督に直接ヨーロッパまで行き会って交渉したものの、韓国サッカーとは合わないと判断し交渉は決裂。時間を完全に浪費したことになり、回り回った結果ホン・ミョンボ氏になった。 「イ・イムソン委員長が明らかにした基準の中で、外国人監督の選任が事実上不可能な項目もある。年齢別代表チームとの連携性、戦術を身につける時間不足、韓国選手を把握する時間不足などが該当する。当然、外国人監督が来たら耐えなければならないリスクであり、これを考慮し、長い時間をかけて会議をしながら悩んだのに、このような理由を挙げてホン・ミョンボ監督の選任の正当性を語るのは理解できない」と同メディアの記者、シン・ドンフン氏はコメントを掲載。「選任結果を聞いた時も衝撃的だったし、選任過程と理由を聞いてみても衝撃的だ。全く変わっていない大韓サッカー協会の行動を批判せざるを得ない」と韓国サッカー協会を批判した。 今回のホン・ミョンボ氏の就任の経緯は今後の韓国サッカーの将来を不安視する出来事となったようだ。
構成/ザ・ワールド編集部
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