ぶらり地元の名所をご案内、林家たい平さんと歩く春の秩父。
たい平美術館
1階では、現在たい平さんのお姉さんが駄菓子屋を引き継いでいる。商品台には、チョコレート、ラムネ、ガム、ビッグカツなど、昔懐かしい昭和レトロなお菓子が色鮮やかに勢揃い。ぜひ、2階の美術館とセットで楽しもう。 ●埼玉県秩父市東町26・14 TEL.070・2220・8848 秩父鉄道「御花畑」駅より徒歩約5分。 *入館は予約制で、木曜11時~16時に電話で予約を受付。
【嗜む】老舗ならではの自家焙煎の香り、 本物のコーヒーを求めてぶらり。
薄暗い店内。飴色の調度品。入り口から差し込む細長い外の光。ここは創業50年を迎える老舗の喫茶店『珈琲道 ぢろばた』である。高校時代によく通った。当時は毎日、放課後の美術室に残って絵を描いていた。 「なのに美術部じゃない。ザ文化系という柄じゃなかったし。でも、美術部の仲間とはよくここで話しました。彼らは芸術談議、僕は女の子の話(笑)」 82歳のマスターが淹れる自家焙煎コーヒーは大人の本物の味がする。時を刻む古い柱時計。ここに来るたびにあの頃の鮮やかな場面が蘇る。
珈琲道 ぢろばた
メニューがコーヒーのみの自家焙煎珈琲店。本や道具で雑然とした店内は、まるで骨董屋さんに迷い込んだかのような雰囲気。珈琲道50年、笑顔の優しいマスターが、初めてのお客さんにも気さくに対応してくれる。 ●埼玉県秩父市東町9・14 TEL.0494・24・3377 秩父鉄道「御花畑」駅より徒歩5分。
【酔う】ぶらりパブに立ち寄って、 地元モルト酒で疲れを癒やす。
スコットランドにある有名パブの唯一の直営店が日本のここ、秩父にあると聞いたらびっくりするだろうか? 「日本酒の蔵元にビールの醸造所やワイナリー、さらには秩父ウイスキーを有名にしたイチローズモルトの蒸留所があったりして、実は秩父は酒処です」
直営店の名前は『ハイランダーイン秩父』。もともとは空き家だった秩父銘仙の染料を保管する古い蔵を改装して、写真のような佇まいに生まれ変わった。 「フィッシュ&チップスやステーキなどの食事も充実していて、家族でも利用できる。足を運んでみてください」