片づけられない人は、婚活も不発? 彼の 「モノが多い部屋でガッカリした」発言に隠された、しあわせの優先順位とは
部屋を片づけたことで埋もれていた「夢」が浮かび上がってきて
週末の丸々2日間をかけて集中的に部屋をスッキリさせたことで、N世さんの中で何かが変わりました。日々の生活に追われて忘れかけていた「海外で仕事をする」という夢が、再び浮かび上がってきたのです。N世さんはメキシコが大好きで、何度か旅行で訪れています。いつかメキシコで暮らしてみたい」と、スペイン語の勉強をしていた時期もありました。モノを整理したことで、N世さんはかつての夢を鮮明に思い出したのです。 こうと決めれば、行動力のあるN世さん。メキシコシティーにある日系企業への転職活動を始めて、就職を決め、就労ビザを取得する手続きを進めました。 1年もたたないうちに、N世さんはメキシコへ旅立ちました。そして、約4年間の滞在を満喫して、帰国しました。 メキシコで勤務していた企業の日本にある本社に採用されたN世さんは、東京に小さなマンションを借りました。メキシコへ引っ越したときにほとんどのモノを手放したので、持ち物はスーツケースに収まるほどしかありません。広い家は必要ありませんでした。かつて「ずいぶんモノが多いね」と言われた頃とは、まるで別人です。 35歳になったN世さんの次の計画は、パートナーを見つけることです。そこで、独身の同世代が集まる場には、積極的に顔を出すようにしました。 ある晩、婚活パーティーに参加したときのことです。どこからか「メキシコ」という単語が聞こえてきました。声の主をたどると、参加者の一人がメキシコの話をしています。穏やかな雰囲気の彼に好印象を抱いたN世さんは、「私、最近までメキシコに住んでいたんです」と話しかけました。 すると、「先月、メキシコシティーへ行ってきたんです」と彼。お兄さんの家族がメキシコに駐在しており、観光を兼ねて遊びにいってきたのだそうです。話題は尽きず、二人は意気投合。そのまま交際に発展し、出会って半年後には入籍しました。 現在は、お子さんが産まれて賑やかな毎日を送っています。家族が増えてもモノを増やさないように気を付けているのだとか。仕事と育児に追われる日々でも「忙しくてイライラすることもあるけれど、ふと家族がいるって幸せだなって思います」と話してくれました。 ▶この記事の【後編】を読む▶ もう一人の女性のモノとの付き合い方と婚活の関係についてお伝えします。「推し活」にハマりすぎてしまった彼女、どうなってしまうのでしょうか?
アラフォー・アラフィフ専門婚活カウンセラー 伊藤友美