片づけのプロが実感した、日本人とアメリカ人に共通する“問題点” 「片づかない家」になってしまう原因とは
こんにちは。お片づけ習慣化コンサルタントの西崎彩智です。 私は大きな挑戦をしました。それは、「家庭力アッププロジェクト®」のアメリカ進出! 私は以前から「いつか世界で片づけに困っている人たちをサポートしたい」と思っていました。「いつか……」と思っているだけで実現できなかったことの1つや2つ、誰しもあるかと思いますが、私はプロジェクトに参加された方たちにいつもこう言っています。 「“いつか”は待っていても来ません。」 【ビフォー→アフターの画像を見る】「片付かない家」のキッチンには必ずある!? 今すぐ手放すべき3つのもの 片づけに悩む方には、「いつか片づけよう」「いつかきれいな家に住もう」と思っていながら、動こうとしないというパターンが多く見られます。私は実際に動いてみなければ現状は変わらないということをお伝えしています。 今回、幸運にも訪れたチャンスを逃さないように必死に動いてみた結果、周囲に助けてもらいながら「アメリカセミナー開催」という夢を実現できました。 そして、家の中を拝見して何人もの人に話を聞いたら、現地の方々も私たち日本人と同じ悩みを抱えていることに気づきました。
アメリカでもコミュニケーション不足が片づけのネックに
セミナーを実施したのは、ニューヨークとコロンバスの2ヶ所。ニューヨークは言わずと知れたアメリカ最大の都市で、コロンバスは金融・製造・自動車など様々な産業が盛んなオハイオ州の州都です。直線距離で約770kmも離れているので、住環境もかなり異なりました。(日本に例えると、東京から山口県・山口市くらいの距離) ニューヨーク、特にマンハッタン周辺は多くの人がアパートの一室で生活するのに対して、コロンバスは大きな一戸建てというイメージ。2つの都市で広さや収納などが異なるので片づけの悩みもそれぞれでしたが、共通していた問題は家族・夫婦のコミュニケーション不足です。これは日本でもまったく同じ。 家族が片づけに協力してくれないから家が汚いと言う人のほとんどが、そもそも片づけについて家族で話し合っていません。どの部屋をどのように使いたいのか、家で過ごすときにどのようなことが問題なのか、なぜモノが出しっぱなしになってしまうのか、などを話していないので共有できていないのです。 さらに、お互いに家事や育児で助け合ったときでも、「ありがとう」「助かった」という気持ちを素直に伝えられていないことが多いです。アメリカの方々は気持ちの表現が豊かだと思っていたので、これは意外なことでした。自分の気持ちを伝えるとコミュニケーションが円滑になり、家族で協力し合えるチーム感が高まるので、ぜひ伝えてくださいね。