【新日本】まだまだ続く「岩谷時代」スターダム岩谷麻優がAZMとの「世代の対決」制しIWGP女子V9
<新日本プロレス:WRESTLE KINGDOM19大会>◇4日◇東京ドーム IWGP女子王者の岩谷麻優(31=スターダム)が「世代対決」を制して9度目の防衛に成功した。開始からAZM(22=スターダム)の猛攻に守勢になった。コーナートップからのプランチャを浴び、大技をカウント2で返す苦境が続いた。得意のムーンサルトも返されたが、最後は2段式ドラゴンスープレックスで3カウントを奪った。 【写真】AZM(下)にムーンサルトプレスを浴びせる岩谷麻優 23年に元WWEのメルセデス・モネからIWGP王座を奪取した女子プロレス界のスターだが、昨年8月のスターダム神戸大会でAZMにフォール負け。11歳でプロレスデビューした「高速爆弾娘」の成長も認めていた。試合後はリング上で岩谷からAZMに握手を求めた。「今の女子プロレスの中で最高の試合ができたと思う」。 昨年は家出少女からプロレスのスター選手に上り詰めた半生を描いた映画「家出レスラー」が公開され、5月にはプロ野球DeNA-ヤクルト戦(横浜)で始球式も務めた。リング外でも注目される存在になった。「24年は1年間、このベルトを守り抜いてきた。このベルトとともに成長して、25年も岩谷麻優の年にしていきたい」。主役の座を譲るつもりはない。【首藤正徳】 ○…王座奪取と世代交代に失敗したAZMは「やっぱりスターダムのアイコンは岩谷麻優だけだと思いました」と素直に同じスターダムの先輩の実力を認めた。今年デビュー12年目に突入するが、まだ22歳。ハイスピード王座は最多12連続防衛を達成し、岩谷の9度を大きく上回っている。「スターダムのトップに立って、岩谷麻優を私が倒しにいきます」と雪辱を誓った。