永山竜樹、28年ロス五輪金メダルへ「“達人柔道”を目指す」…7日開幕・GS東京 公開練習
柔道のグランドスラム東京大会(7、8日・東京体育館)に出場する日本代表が5日、東京・北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで練習を公開した。男子60キロ級でパリ五輪銅メダルの永山竜樹(SBC湘南美容クリニック)は4年後のロサンゼルス五輪に向け「“達人柔道”を目指していく」と新スタイルへの進化を誓った。 身長156センチと最軽量級でもひときわ小柄ながら、鍛え抜いた体で豪快に投げにいくパワフルな柔道が持ち味だ。ただ、パリ五輪では準々決勝での不可解な判定にも泣き、銅メダル。雪辱の金メダルを目指し、パリ五輪直後にロス五輪を目指すと公言してきた。 ただ、28歳は今後、若手の突き上げを受ける立場にもなる。2大会連続の五輪出場へ競争を勝ち抜くため「年齢も重ねてきて、体のキレは衰えてくるかもしれない。今までは大技で綺麗に豪快に投げる柔道をしていたけど、もちろんそういう柔道もしながら、細かな技術を身につけて隙を減らして、決める時に決める。気付いたら投げているみたいな、達人的な柔道ができるようになればいい」と思い描いた。 今大会はパリ五輪後の初実戦となる。五輪後の休養を優先する選択肢もあったが「正直迷いはしたけど、国内で行われる唯一の国際大会なので。このオリンピックでたくさんの方々が柔道に注目してくれていたので、自分の柔道を間近で見てもらいたいなと思って出場を決めた」と明かした。 GS東京大会は昨年、東京五輪金メダル・高藤直寿(パーク24)との決勝での直接対決を制して初の五輪切符を勝ち取った舞台だ。「この大会は小さい時からテレビで見ていて、自分にとってすごくモチベーションの上がる大会。日本の柔道ファンも盛り上がる大会だと思うので、今回は自分がこのGS東京を盛り上げていきたい」と闘志を燃やした。
報知新聞社