「ウエンツ瑛士×甲斐翔真の妄想ミュージカル研究所」ゲストの昆夏美が語る収録エピソード
――お二人で練習することなく、初めて歌われたとのことでしたが、そんなふうには聞こえませんでした。 「本当ですか? ミュージカルのデュエットって相手に合わせることが本当に大事だから。誰と歌うかということプラスですが、呼吸を合わせるということが備わっているんだと思います。1人が突っ走ってもデュエットにはならないから、ミュージカル俳優は寄り添うことに少し長けているのかもしれません」 ――そして、ラジオドラマのパートもありました。 「ウエンツさんと翔真くんが楽しそうに演じられていて、私はお二人の様子にのまれちゃって、かみまくって、実はテイクを何回も重ねてしまいました。だから、オンエアを聞くのがもう怖いんですけど(笑)。用意、スタートって言われたらお二人が急にギアを上げて。そのテンションの高さに驚いて、すごい俳優だなと思ったんですけど、私はおじけづきました」 ――昆さんも負けていなかったです! 最後のマイケル・ジャクソンに成り切るところは特に。 「お恥ずかしい…(笑)」 ――ウエンツさんとは2021年に「メリリー・ウィー・ロール・アロング」で共演されているからこそ、旧知の仲という感じのラジオトークになっていましたが、当時はどんな印象でしたか? 「私は3人のうちの1人の元妻という役でウエンツさんとはあまり絡みがなかったんです。物語もウエンツさん含めて3人が中心で進んでいくので、稽古中から仲良くなっていく必要があるのを肌で感じていたので、私は3人でいるところに入っていかないようにしていたんです。そしたら、1人でいる私を見てウエンツさんが『昆ちゃんも来る?』と言ってくださって。それがすごく印象的でした」 ――そんなことがあったんですね。 「常に周りを見ていらして。さすがだなと。しかも、3人がいらっしゃるところにお邪魔したら、先ほどのラジオと同じ感じで、一人にならないように話を振って、場を回してくださって。すごく居心地よくしてくださったんです」 ――最後に、レギュラー番組を継続されるウエンツさんと甲斐さんに向けてメッセージをお願いします。 「面白く回しつつも、ちょっとゆるく、なんとも言えないお二人のバランスで、良い化学反応が起きている現場なので、ゲストとしてとてもいやすかったですし、楽しくてあっという間でした。私がしゃべり過ぎちゃって、もう終わっちゃうんだと思うくらい楽しかったです。これから来るゲストの方も楽しませてください!」 ――ありがとうございました!
【番組情報】
「ウエンツ瑛士×甲斐翔真の妄想ミュージカル研究所」 NHK FM 毎月最終月曜日 午後10:30~11:20 再放送 翌週月曜日 午後6:00~6:50
取材・文/TVガイドWeb編集部 撮影/尾崎 篤志