「話が通じない」ときの解決法をスウェーデンの研究者がズバリ!「問題ではなく“解決策”に目をむける」「“前向き”な言葉で会話を終える」
「前向き」な言葉で終える
ポジティブな感情とともに会話を終えるには、どうしたらいいだろう? 最後に生じた感情は、会話が終わってからも残りつづける。あなたは、その感情とともにその場を去る。できるだけよい感情を残して会話を終わらせるには、共感の気持ちや、ポジティブな言葉、解決志向の姿勢などをしっかり示そう。 相手が希望すれば、話し合いを継続できることも伝えよう。何か疑問が生じたら連絡をください、と言うのだ。そうすれば、その話し合いが完全に終わっていないことが暗に伝わる。 特に、相手が同じ発言を何度も繰り返したり、意見が合わなかったり、ネガティブな発言があったりすると、そこで話し合いを終わらせるのは難しい。そんなときは、今後も話し合いが続けられることを言葉で伝えよう。すぐに結論を出さなくてもいいことを、相手にはっきり示すのだ。 たとえ話し合いを続けられるのが当たり前でも、言葉でそれを伝えることが大切だ。わかりきったことでも、それを「有効にする」ために言葉で示さなければならない。 会話を終えるときは、ポジティブな言葉や、親しみのある声のトーンを用いよう。あなたがその会話を重視し、今後も話し合いたいと思っていることを相手に示そう。また、そうした会話の機会を持ててありがたいと思っていることも伝えよう。それにより、相手はあなたに注目され、承認されたと感じるはずだ。 相手の喜ぶ言葉をかけたり、角の立たない柔和な言葉を用いたりするのは、些さ細さいなことに思えるかもしれない。だが、違う。こうした言葉は、脳の一部を活性化させる。 その結果、情報をよりスムーズに受け入れ、相手を思いやり、その状況や自分をポジティブにとらえられるようになる。