「OP戦で勝負」と決意表明の日ハム斎藤佑樹が崖っぷちを抜け出す3つの鍵
日ハムが25日、沖縄・名護キャンプを打ち上げた。決意のキャンプ総括を行ったのが、昨年未勝利に終わり、崖っぷちのシーズンを迎える斎藤佑樹投手(28)だ。 「僕の中では(キャンプで)結果を出しにいくというのを決めていた。そういう意味では(楽天戦の結果が)良くなかったが、体の状態や投げているボールは確実に例年よりもいい形でスタートを切れた。ここからが勝負だと思う。試合で結果を出すことが大事。オープン戦を通じていかに最小失点でいけるかが、大事だと思う」 自らに言い聞かせるようにオープン戦で結果にこだわることを目標に掲げた。 ここまで紅白戦などでは、計4回を無失点に抑えていたが、初の対外試合となった21日の楽天戦では、2回を7安打5失点(自責3)と大炎上、こだわってきたはずの結果を残せなかった。 それでも昨年オフから、ケビン山崎氏の指導で本格的な肉体改造に取り組み、同時進行で重心を落とし下半身に粘りを作るフォームに修正、新球を含めた変化球に磨きをかけているが、「指にかかっているボールが多いのが一番の手ごたえ」という。 斎藤復活の鍵を握るポイントは3つだ。 (1)右バッターのインサイドを攻めるシュート (2)左バッターへのカットボール (3)内角攻めとストレートの復活 「今のフォームで投げているボールをしっかりと自分のものになるようにしたい。特に右バッターへのシュート、左バッターへのカットボールを確実に打ち取れるボールにしたい」と斎藤。 斎藤は、ボールを動かしてゴロを打たせる、というコンセプトをもってキャンプインした。そのためには、「ゴロゾーン」と言われるコースへ、シュート、ツーシーム、カットというボールを配球することが重要になる。しかしその際、ストレートと、同じ軌道、同じ腕の振りでボールを動かすことと、斎藤が言うシュート、カットの精密なコントロールが必要になってくる。