巨大な獅子殿に外国人が殺到...大阪にある”勝ち組”神社の意外な「協力者」は超有名会社の初代社長
大阪市浪速区にある難波八阪神社には例年、厄除けや商売繁盛を求めて多くの参拝客が訪れているが、ここ最近、インバウンド人気に火がついている。8月上旬、本誌記者が神社に足を運んだ際も、ヨーロッパや南米、さらには中国など、世界各国から観光客が集まっていた。 【外国人客が殺到】インバウンドの勝ち組スポット...高さ12メートルのド迫力獅子殿 難波八阪神社神社をインバウンドの“勝ち組”に押し上げたのが、この神社のシンボルとなっている獅子殿だ。高さ12m、幅7mの巨大な獅子頭が“SNS映えする”とインバウンド客の間で拡散されたことが人気の秘密だという。神社の関係者が獅子殿の歴史を語る。 「もともとあった社殿が空襲で焼けてしまい、昭和49年に復興されることになった。その際に“参拝に来る人が驚くようなシンボルを作ろう”という話になり、獅子舞の顔に見立てた獅子殿も一緒に建てられたのです」 獅子殿誕生の裏には、意外な協力者がいたという。 「大阪のソウルフードといっても過言ではない『551蓬莱』の初代社長です。神社の本殿と551の本社工場が同じ浪速区にあったご縁で、色々と力を貸してくれました。獅子殿の天井には鳳凰模様が刻まれているのですが、これを作成する際に模様の勉強や職人を探す目的で台湾に連れて行ってくれました。2代目に代わってからも平成26年に『獅子頭の色が汚くなってきたので綺麗に塗り替えましょう』と今の青緑色に塗り替えてくれた。ちょうどその頃からインバウンド客が急増したんです」(同前) 今では「参拝客の9割が外国人」というほどの賑わいをみせているが、「獅子殿を作った当初は賛否両論あった」と神社の関係者は明かす。 「『こんなド派手なモノを建ててどうするんや』という批判もあったと聞きます。ただ、今となっては吉と出た。おみくじや御守りが飛ぶように売れていますからね。特に中国の方が多い印象ですね」 相当潤っているのか、境内はどこも綺麗に整備されており、インバウンド客向けに英語版の電光案内板も設置されていた。関西のシンボルの一つである551がサポートした巨大な獅子は、大事な地元・浪速区の守り神として今日も目を光らせているのである。
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