【価格高騰】「フルーツ缶詰」ばかりだと糖分の摂りすぎになりますか? 高くなったので「果物」をなかなか買えません。
近年、野菜・肉・海鮮といった生鮮食品の値上げが相次いでいます。ものによっては大幅に値段が上がったものもあり、苦肉の策として缶詰や冷凍食品で代替する方もいるでしょう。フルーツ類の場合、代替商品としてあげられるのが「フルーツ缶詰」です。 しかし、フルーツ缶詰には添加物や砂糖が使用されているため、カロリーなどに不安を感じる方もいるでしょう。また、コストパフォーマンスについて疑問を抱く方もいるかもしれません。そこで本記事では、フルーツ缶詰とフレッシュフルーツ(生)のカロリーやコストパフォーマンスについて検証します。
フルーツの缶詰と生のカロリーを比較
本項では、フルーツ缶詰とフレッシュフルーツ(生)に含まれるカロリーを比較します。一般には保存用に砂糖が添加されているフルーツ缶詰のほうが高カロリーだと思われていますが、実際にはどれくらいの差があるのでしょうか。 図表1は、文部科学省が公表している「日本食品標準成分表」に記載された、パイナップル・なつみかん・もものカロリーです。 図表1 可食部100グラムあたりのエネルギー(キロカロリー)
文部科学省「日本食品標準成分表」より筆者作成 全体的に缶詰のフルーツは、生フルーツと比較して2倍程度のカロリーがあります。なお、上記の数値は缶詰の液体が含まれておらず、果肉部分のみの数値です。缶詰のフルーツは保存性を高めるために砂糖を添加していますが、近年は砂糖不使用のタイプもあります。カロリーを気にする場合は、砂糖不使用のフルーツ缶を選ぶとよいでしょう。 ■カロリー以外の栄養素で比較 フルーツを積極的に食べる方のなかには、ビタミンCや葉酸といったほかの栄養素に注目している場合もあるでしょう。 文部科学省の同資料による、缶詰と生のパイナップル・なつみかん・ももに含まれる栄養素は、図表2の通りです。なお、今回はフルーツ類によく含まれやすいカリウム・葉酸・ビタミンCの数値を参照します。 図表2 可食部100グラムあたりのカリウム、葉酸、ビタミンC(ミリグラム)