【価格高騰】「フルーツ缶詰」ばかりだと糖分の摂りすぎになりますか? 高くなったので「果物」をなかなか買えません。
文部科学省「日本食品標準成分表」より筆者作成 上記を比較すると、カロリーは缶詰のほうが多いのに対し、ビタミンやミネラルの面では生の半分程度であることが分かります。健康面を意識してフルーツを食べるなら、フレッシュのほうが効果は高いといえるでしょう。
フルーツの缶詰と生の単価を比較
ここでは、フルーツ缶と生フルーツのコストパフォーマンスを検証します。 図表3は、缶詰が某通販サイトで販売されている有名メーカーのフルーツ缶のおおよその価格、生フルーツは農林水産省が発表した「青果物卸売市場調査(日別調査)」で2024年6月24日時点の青果類(生)の価格100グラムあたりで比較したものです。 図表3 100グラムあたりの価格
※各販売量・調査量を100グラムあたりに計算 図表3から単純に比較すると、パイナップルに関しては生のほうが安く済みますが、みかんとももは缶詰のほうが低価格です。コストパフォーマンスを重視するなら、缶詰のほうが安く済むといえるでしょう。 ただし、缶詰が缶など込みの金額で、生は皮や種などの非可食部を含めたそのままの形の価格です。それぞれ可食部だけで計算するなら、価格はさらに上がります。 ■お得に購入するなら輸入がおすすめ 農林水産省の「青果物卸売市場調査」に記載されている価格を参照すると、国産より輸入フルーツのほうが価格は低い傾向にあります。例えば、おうとうで比較すると、国産は1キログラムあたり2642円なのに対し、輸入は1517円です。 味や農薬などの面で国産にこだわる方も多いですが、コストパフォーマンスを重視するなら輸入フルーツのほうがお得です。
フルーツは栄養重視なら生で価格重視なら缶詰
今回の検証で、フルーツの栄養は生のほうが高く、価格の安さなら缶詰のほうが高コストパフォーマンスであることが分かりました。ただしフルーツの価格は旬やその年の収穫量によって大きく変動するため、安くなる時期も当然存在します。新鮮な生のフルーツを購入する際は、旬のものを狙うとよいでしょう。 出典 文部科学省 日本食品標準成分表(八訂)増補2023年 第2章(データ) 農林水産省 毎日の卸売価格 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部