「逆ギレ戒厳令」不発で尹錫悦大統領はもはや詰み…次は「反日モンスター」
深夜に突然の戒厳令
それは、12月3日夜10時20分過ぎのことだった。韓国ソウル・龍山(ヨンサン)にある大統領執務室で、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が突然、5200万韓国国民に向かって宣言した。 手口を全暴露!これが腐敗で焼け太りする「トランプ流関税悪用術」だ 「(前略)今日、私たちの国会は犯罪者の巣窟となり、立法独裁を通じて国の司法行政制度を麻痺させ、自由民主主義制度を打倒しようとしている。自由民主の根幹であるはずの国会が、自由民主のシステムを破壊する怪物と化している。 今、韓国は、すぐに崩壊してもおかしくない風前の灯火の運命に直面している。同胞の市民の皆さん、私は、北朝鮮の共産主義勢力の脅威から自由な大韓民国を守り、わが国民の自由と幸福を略奪している北朝鮮のすべての悪徳な反国家勢力を根絶し、自由な憲法秩序を守るために、戒厳令を宣言する。 この非常事態令を通じて、破滅の淵に堕ちた自由な大韓民国を再建し、守っていく。そのために私は、廃墟となった国の犯人と、今まで腐敗を続けてきた反国家勢力を、必ず根絶する(以下略)」 こうして韓国で、45年ぶりに戒厳令が発出されたのだった。 1979年に朴正煕(パク・チョンヒ)大統領が部下に暗殺され、全斗煥(チョン・ドゥファン)将軍が軍事クーデターを起こして全権を掌握。戒厳令を敷いて、反対派を徹底弾圧した。 1980年5月に起こった光州事件で多数の若者が虐殺され、拷問を受けたことは、多くの韓国人の間で、まだ記憶に残っている。韓国人ばかりか、私のような50代以上の日本人にも同様だ。
お粗末極まりない「クーデター未遂」
ヨーロッパで2022年にウクライナ戦争が起こり、中東で2023年にガザ紛争が起こった。「次は東アジアの番」とは言われていたが、まさか「韓国有事」とは? 韓国は、あの「暗黒の軍政時代」に戻ってしまうのか――隣国で突如起こった「大統領のクーデター」に、私も気を揉みながら、眠れぬ夜を過ごした。 そうしたら、明け方になって事態は急展開した。4日午前4時27分、再び尹錫悦大統領が、龍山の大統領執務室に姿を現したのだ。 「国会から戒厳解除の要求があり、戒厳の業務に投入した軍を撤収させた。直ちに国務会議を開いて、国会の要求を受け入れて、戒厳令を解除する」 こうして「大統領のクーデター」は、わずか6時間で幕を閉じたのだった。まったくお粗末極まりない「クーデター未遂」で、「韓ドラ」を見ているかのようだった。