年収360万円、正社員ですが「小1の壁」がつらいです。退職して「専業主婦」になろうか迷っているのですが、仕事は続けたほうがいいですか? 収入があると安心とは思います…
退職すると生涯年収や老齢年金額はどのくらい減る?
36歳で退職して専業主婦となり、その後もパートやアルバイトなどで仕事をしないと仮定すると、生涯年収や老後の年金額はどのくらい変わるのでしょうか? 22歳から36歳までの14年間で受け取る収入総額は5040万円です。65歳まで働き続ける場合に比べると約1 億円少なくなります。 老後の年金額について、老齢基礎年金は月額6万8000円となり、保険料を満額納付すればこのまま正社員を続ける場合と変わりません。大きく異なるのは老齢厚生年金の部分です。 加入期間の月数が168月(14年間)となり、報酬比例部分の計算式に当てはめると年間で約27万6242円となります。 老齢基礎年金と老齢厚生年金を合わせると年間で約109万2242円となり、月額約9万1000円もらえますが、65歳まで働き続ける場合に比べると月額4万7700円減ってしまいます。
まとめ
本記事では、「小1の壁」に直面して正社員の仕事を辞めた場合、そのまま続けるときと比べて生涯年収や老齢年金の受給額にどのくらいの差が出るのか解説しました。 人それぞれ生活環境や価値観、考え方も異なるため一概にはいえませんが、仕事を辞めると収入がなくなり、将来の年金額に影響が出るのは事実です。老齢年金は生涯受け取れるため、長生きするほどメリットが大きくなります。 やむを得ず退職しても収入を確保して年金受給額も増やすために、子どもの成長や生活環境に応じて再度正社員やパート・アルバイトなどで働くのもひとつの方法です。もちろん無理のない範囲でパートナーや家族とも話し合いながら検討してみてはいかがでしょうか。 出典 日本年金機構 国民年金保険料 日本年金機構 令和6年4月分からの年金額等について 日本年金機構 老齢基礎年金の受給要件・支給開始時期・年金額 日本年金機構 は行 報酬比例部分 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部
【関連記事】
- ◆子どものお迎えで「残業」ができません。上司には「みんな残業してるんだから」と言われますが、どうすれば良いのでしょうか? 断るのもかなり気を遣います…
- ◆「産休前に全部使ったでしょ?」育休復帰時に有給は「0日」だと言われました。これって違法ではないですか? 子どもの体調不良もあるので、有給がないと困ります…
- ◆契約社員ですが、ボーナスは一律「3万円」です。正社員は「3ヶ月分」なのに不公平ではないですか? 仕事内容は同じです
- ◆【実録】半年で使用した有給は「36日」! 休みすぎて退職に追い込まれた過酷な育児の実態と、「異次元の少子化対策」に期待すること
- ◆お昼休みは「電話番」をしながらお弁当。これって休憩時間として「アリ」ですか? 給与は発生しないのでしょうか?