【元警察官】が答える!「マイナカードと運転免許証がまとまると、便利?」3方式から自分に適したのを選ぶのが◯
マイナ免許証を持ちたいドライバーは64.6%
メリット・デメリットの両面をみると、マイナ免許証へと切り替えることに劇的なメリットはないようにみえるし、絶対に不要だと否定するほどのデメリットもないのかもしれません。しかし、ホンダが実施したアンケートによると「マイナ免許証を持ちたい」と答えたドライバーは男女平均で64.6%にのぼることがわかりました。 このアンケートによると、男性ドライバーの73%、女性ドライバーの57%がマイナ免許証のみ、あるいは2枚持ちのいずれかを選択しました。さらに興味深いのは、この回答には地域差があったという点です。 マイナ免許証を持ちたいと回答したドライバーの割合は、最も高い関東エリアで71.8%、最も低い九州・沖縄エリアで52.9%でした。この結果は、日ごろからキャッシュレス決済などの機会が多く生活のさまざまなシーンでDX化が進んでいる関東エリアと、そうではない地方エリアとでは、マイナ免許証に対する期待に温度差がある証明だといえるでしょう。 それだけの期待に応えられるほどの大きなメリットは見当たりませんが、もしかすると先進的な企業が「マイナ免許証限定で」というサービスを展開する可能性はあります。本人確認を必要とする金融や通信関係の企業などは、とくに期待度が高いでしょう。もしかすると将来、「マイナ免許証に切り替えておけばよかった……」なんてことがあるのかもしれません。 レポート●鷹橋公宣 ◯鷹橋公宣(たかはし きみのり) 元警察官・刑事のwebライター。 現職時代は知能犯刑事として勤務。退職後は法律事務所のコンテンツ執筆のほか、「note」では元刑事の経験を活かした役立つ情報などを発信している。