“世界一”アストロズは大谷翔平を日ハム時代映像まで使い丸裸にしていた
昨季のMVPであるホセ・アルトゥーベ、3番を打ったカルロス・コレアは、データで多投のわかっていたはずのスライダーに三振を喫している。また横浜DeNAでプレー経験のあるユリエスキ・グリエルも最初の打席は見逃しの三振に終わっていた。 大谷から四球を選び、二塁打も放った捕手のブライアン・マッキャンは、ヤンキース時代に田中将大とバッテリーを組み、日本人特有のスプリットの軌道に見慣れているはず。 それでも「大谷は良かった。100マイル(約161キロ)を投げ、スプリットは88マイル(約142キロ)を投げることができる。打者には手ごわい」と同紙の取材に答えている。 ヒンチ監督も「1試合で彼を査定しすぎてしまうのも難しい。今日の大谷の制球は良くなかったが、持っている球は素晴らしい。最高の速球にスプリット。ストライクを取れる変化球は、もしかしたら彼の中で最も良い球かもしれない」と評価した。 大谷は、この試合で100マイル(約161キロ)を5球、記録した。そのうちの3球が「彼の登板が終わりに近づき、エンゼルスがブルペンの準備を始めた5回に投じられた」ことに敵チームのメディアも注視した。 そして、ミニッツメイド・パークのファンが大谷の降板時に大きな拍手を送り、大谷が帽子を取って、それに応えるという珍しい様子を伝えた。 “世界一”アストロズは5月14日(日本時間15日)から今度は、エンゼルスの本拠地で3連戦を戦う。大谷が、中6日のローテーションを守れば5月16日(日本時間17日)に再びアストロズは、全米が注目している“二刀流”と対戦することになる。 「大谷は我々が見たことのない選手、誰も見たことがない選手だった。彼のことをもっと見ることができれば、ゲームプランをもっと良く整え準備することができる。調整していけば、我々は大丈夫だ」 フィッシャーは、同記事の中で、大谷との経験が増えれば攻略できるという手ごたえをつかんだコメントを残している。