厳選【東京の三ツ星スパイスカレー店】ベスト5発表!1位は蒲田のお店"追いカレーソースいきます?"
第2位『カレーサファリ』@武蔵小山
代々木八幡から移転リニューアルした人気店 土台に調理の基礎がしっかりある料理人が作った緻密なおいしさ。それがサファリのカレー。というのも店主は洋食のコックとして20年以上の経験があるベテランだ。 メニューは銘柄鶏を使う「大山チキン」など基本3種に週替わり1種。それぞれダシを取ることから別々の素材で仕込み、玉ネギは6時間オーブンで焼いて……などなど手間を聞けば完成したその皿を拝みたくなる。 あいがけ2種(ポークキーマ・海老)1500円※玉子トッピング(+100円) 人気はあいがけ。定番から選んだ「海老」は大量のエビ頭から旨みを抽出したダシに昆布・煮干しを加えた滋味深い味。十五穀米をブレンドしたライスに鎮座する「ポークキーマ」は極粗挽きの豚肉に白ワインを効かせた濃厚な味。奥行きある風味を出すためスパイスはホールとパウダーを使い分けるが、ホールは口に残らないよう提供前にミルで挽くという配慮も完璧。やっぱプロは違うわ。 【三ツ星ポイント】 ・味…10 ・接客…9 ・コスパ…8 ・立地…9 36点。手間を掛けた味は基礎を学んだ料理人の技を感じる。あいがけにすると値段もそれなりだが行く価値アリ。 [住所]東京都品川区小山4-9-18 [電話]なし [営業時間]11時半~15時(14時半LO)、17時半~20時(19時半LO)※いずれもカレーが無くなり次第終了 [休日]水・木 [交通]東急目黒線武蔵小山駅東口などから徒歩4分
第5位『カリー・ザ・ハードコア』@雑司ヶ谷
ハマる人続出の個性派カレーならこれ! ややカオスな店構えに躊躇して踵を返したならもったいない。あなたのカレーライフに一石を投じる(?)知る人ぞ知る店をご紹介しよう。 それは肉ガッツリのワイルド系。で、上に乗った白いブツは……まさかの背脂。実はこのカレー、ドイツの煮込み料理「グヤーシュ」をアレンジしたもので、現地でバターのような存在の豚背脂「シュマルツ」とハンバーグ的な肉料理「フリカデレ」が入るのが特徴だ。 ハードコアカレー(創業ハンバーグカレー)1100円※土・日限定 店主は元声優。イベントで振舞っていたカレーが評判で本職に転向、好物のハンバーグと二郎系ラーメンの要素を加えたらこう仕上がったんだとか。名前からしてぶっとんだ激辛と思いきや、至ってマイルド。シュマルツを混ぜるとさらにまろやか~。ほぼ毎週来るおばあちゃんもいるそう。 一方、平日カレーはその時作りたい味がテーマの攻め路線。どっちも唯一無二! 【三ツ星ポイント】 ・味…10 ・接客…8 ・コスパ…9 ・立地…8 35点。一見入りにくいが一度体験すればハマるコアなファンも多い。大胆な具とシャバシャバ系の構成が楽しい。 [住所]東京都豊島区雑司が谷2-26-6ふらっと雑司が谷1階 [電話]なし [営業時間]水・木・金:17時~21時LO、土・日:12時~15時LO [休日]月・火(臨時営業あり・詳細はSNS) [交通]地下鉄副都心線雑司ヶ谷駅1出口から徒歩4分 撮影/浅沼ノア(ドンカリ)、西崎進也(魔皿カレー、ホンカトリー、サファリ)、鵜澤昭彦(カリー・ザ・ハードコア)、取材/肥田木奈々 ※2024年9月号発売時点の情報です。