「中空なのにスピンが入る!」 キャロウェイの新「APEX」アイアンをツアーで見つけた
◇国内男子◇横浜ミナト チャンピオンシップ ~Fujiki Centennial~ 事前(7日)◇横浜CC(神奈川)◇7207yd(パー71) 【画像】上井邦浩作の練習器具 ロングアイアンをやさしいモデルに替えるのは男子プロでも珍しくないが、キャロウェイ契約選手の河本力や杉原大河、出利葉太一郎らが見慣れぬ4番アイアンをテストしていた。パッと見はキャロウェイ「APEX PRO」だが、よく見るとサイズがひと回り大きく、バックフェースに「FORGED」の刻印。同社のツアー担当に聞くと、グローバルモデル「APEXシリーズ」の最新版とのことだ。 ラインアップは「APEX Ai200」と、さらにひと回り大きくグースの利いた「APEX Ai300」の2機種があり、彼らが試していたのは前者。ともに中空構造、ボディもフェースも軟鉄鍛造で「打感が柔らかい」と口を揃えていた。
杉原は「構えたときの座りが良くて、楽に球が上がってくれる。球が強いわりにスピンが入るのには驚きました」と印象を語る。「今使っている『Xプロトタイプ』もいいので、バッグに入れるかどうかはもう少し打ってから検討します」とのこと。 「球が強いわりにスピンが入る」―。これこそ新APEXアイアンの進化ポイントだ。ツアー担当は「前作のAPEX(21年)は『Aiフラッシュフェース』で、それは飛びの3要素のAIデータが組み込まれたもの。今回は『Aiスマートフェース』。こちらはパラダイムAiスモークシリーズと同じで、アマチュアの打点ズレのデータなども組み込まれたミスヒットに強いフェースです。オフセンターヒットにもブレが少なく、スピンがしっかり入ってくれます」と説明する。同じAIでもデータを変え、中空でありがちなスピン量不足による低打ち出し、飛距離ロスを防ぐわけだ。
中空のやさしいアイアンでスピンがしっかり入るモデルは、今までにない新ジャンル。「AI」にこだわる同社ならではの進化だろう。低スピンで悩む人には画期的なアイアンかもしれない。発売が待ち遠しい。(編集部・三田貴史)