“広島に21年を捧げた男”青山敏弘が“ファンの大合唱”に号泣「本当にありがとう」G大阪サポも拍手を送った感動シーン
【明治安田J1リーグ】ガンバ大阪 3-1 サンフレッチェ広島(12月8日/パナソニック スタジアム 吹田) 【映像】青山敏弘を号泣させた“大合唱” サンフレッチェ広島サポーターたちの粋な演出に、“紫のバンディエラ”が涙した。優勝のシャーレを掲げることはできなかったが、敵地に詰めかけたサポーターたちが大声で歌うチャントに、広島一筋で21年間プレーし、今季限りで現役を引退するMF青山敏弘が感極まる一幕があった。 12月1日に行われた前節の北海道コンサドーレ札幌戦は、青山にとって本拠地エディオンピースウイング広島でのJリーグ最終戦となった。5ー1と快勝した試合後、引退セレモニーを実施した背番号6は、最後にゴール裏のサポーターたちに向かって「神様が言ってますよ!俺らに優勝しろって!」と呼びかけると、サポーターたちも反応。逆転優勝に向けて一致団結した。 迎えた12月8日の最終節。逆転優勝のためには広島がガンバ大阪に勝利したうえ、首位に立つヴィッセル神戸が引き分け以下に終わる必要があった。まずは目の前の試合に勝利して吉報を待ちたいところだったが、序盤から失点を重ねる。後半アディショナルタイムにFW加藤陸次樹が一矢報いるも、1ー3で敗れた。 放心状態や涙を流す選手たちの中で、この日出番がなかった青山は選手たちを労う。その目にはうっすらと涙が。最後に選手、スタッフ全員でゴール裏のサポーターたちへ挨拶に行くと、青山は最後まで拍手をしながらサポーターたちを見つめていた。 そんな青山に対して、敵地に詰めかけたサポーターたちは盛大な拍手とともに青山のチャントを熱唱。スタジアム中に響き渡る「オー青山敏弘 戦う男 広島の オー青山敏弘 ラララララーララー」の歌声に、青山は顔をくしゃくしゃにして涙を流しながら、最後までこの歌声に応えて手を叩いた。しかも、G大阪のファンすらも拍手を送っていた。 この感動的なシーンにSNSでは、「青山敏弘。本当にありがとうございました」「泣いた」「青ちゃん、お疲れ様でした」「ほんとにお疲れ様でした」「サンフレ一筋21年 本当にお疲れ様でした」「優勝できなかった悔しさ、勝って青ちゃんを送り出したかった」「感動と勇気をありがとうございました」など青山への感謝の言葉が多く並んでいた。 34節からの3連敗が響く形となり、9年ぶり4度目の優勝を逃した広島。レジェンドを優勝で送り出すことは叶わなかったが、サポーターは最後まで声を枯らし歌い続け、紫のバンディエラを送り出した。 (ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)
ABEMA TIMES編集部