レア車も発掘 「風の丘」に残された廃車 40選(前編) ジャンクヤード探訪記
シボレー・ベルエア(1959年)
この1959年型シボレー・ベルエアの4ドア・セダンは、まるでコメディ映画のアクションシーンでジャンプしている最中に、誰かがテレビのリモコンの「一時停止」ボタンを押したかのようだ。 1990年代、このヤードは今よりもずっと広大で、何万台ものクルマが隣り合わせに並んでいた。残念ながら、その多くは破砕機にかけられ、広大な空きスペースが残されている。
プリムス・スペシャル・デラックス(1949年)
ウィンディ・ヒル・オートパーツは、以前は喜んで破砕処理を行っていたかもしれないが、最近では使える部品がすべて取り外されるまで、そのまま放置されている。この1949年型プリムス・スペシャル・デラックスには、まだたくさんの素晴らしい部品が残っているため、長期にわたって保存される可能性が高い。
シボレー・エルカミーノ(1975年)
このシボレー・エルカミーノは、1975年当時に新鮮な雰囲気を演出したグリルを今も残している。また、サスペンションも改良され、クルーズコントロールが初めてオプションに追加された。 背景にある、1930年代に製造されたと思われる、もう1つの廃車もご覧いただきたい。ケース(Case)の農業用トラクターだ。同社の起源は1842年にさかのぼり、最初の内燃機関搭載トラクターは1895年に製造された。
ポンティアック・ボンネビル・コンバーチブル(1964年)
ナンバープレートによると、かつては人気車種だった1964年型のポンティアック・ボンネビル・コンバーチブルが最後に走行したのは、わずか8年前のようだ。深刻な衝突事故に遭った形跡はないが、修理するほどの価値がないと判断された致命的な欠陥が何だったのかは気になるところだ。 おそらく、いつか元の輝きを取り戻してレストアしたいという思いから、誰かが何十年もガレージに保管していたのだろう。残念ながら、今となってはもう手遅れだ。
ポンティアック・カタリナ(1968年)
このポンティアック・カタリナ4ドア・セダンは、1968年から1980年まで使われており、使用期間はやや長い方だ。廃車になるまでの乗用車の平均年数が現在では11年であることを考えると、決して短いものではない。1960年代や1970年代のクルマの耐久性は今よりも低く、大半は約10万マイル(16万km)で寿命を迎えていた。