開成卒の東大王が明かす、子どもを「勉強好き」にさせる親の3つの“行動”
将来のロールモデルを見つけてあげる
3つ目は、「子どもの憧れのお兄さん・お姉さんを見つける」ことです。 小学生にとって、将来のロールモデルとなるようなお兄さん・お姉さんの存在は、極めて大きな影響があります。そうしたお兄さん・お姉さんから学校生活について話を聞くことで、中高での楽しい生活を具体的にイメージできるようになり、中学受験を頑張るモチベーションが向上するのです。 私が運営する家庭教師サービス「ベストティーチ」のお客様でも、開成出身の先生に憧れて開成中学を目指すようになったというケースがあります。先生から運動会や文化祭、部活について詳しく話を聞くうちに、自分も開成に入りたいと思うようになったのです。この子は先生との出会いをきっかけにやる気に火がつき、塾の組み分けテストの点数は3ヵ月で約70点アップしていました。 こうした憧れの存在を見つけるには、文化祭も非常に良い機会になります。子どもと一緒に文化祭を訪れた際は、ぜひ親子でその学校の生徒に積極的に話しかけてみてください。入っている部活や楽しかった学校行事、その学校の魅力などについて尋ねれば、きっと快く話をしてくれることでしょう。 中学受験は子どもの可能性を大きく広げるチャンスですが、その価値を子どもに実感してもらうためには、大人の視点ではなく子どもの視点に立ったアプローチが必要です。 今回ご紹介した3つの方法を参考にしながら、子どもが納得するような形で中学受験のメリットを伝えてあげることで、やる気スイッチをオンにしてみてください。 親子で中学受験生活を振り返ったとき、「あの時頑張っておいてよかったな」と笑顔で思えることを、心よりお祈りしております!
【PROFILE】後藤 弘
TBS『東大王』にレギュラー出演していた現役東大生。 SAPIXから開成中学に入学後、鉄緑会に通い東京大学に合格。 鉄緑会での講師経験や、30名以上の子どもへの家庭教師経験がある。 名門中学出身の先生に、テストの対策・復習や学習計画の立案までを 単発から依頼可能なサービス、家庭教師サービス「ベストティーチ」代表。